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親切な人とは

貨幣経済が浸透して更に資本主義が成熟した今の世界では価値観の基準をお金中心に考え過ぎる人が増えました。また幼いころからそのように教育されてきたようにも思います。つまり多くの人が親切をお金に換算する癖が付いているようです。

親切

親切にするとは困っている人を見て見捨てられない事でもあります。お金が無くても出来る親切の事を仏教では『無財の七施』と言います。具体的には、

1. 捨身施 : 世の為、人の為に活動する事(ボランティア)
2. 心慮施 : 他人への思いやりや気配り
3. 和顔施 : 和やかな表情を浮かべる事
4. 慈眼施 : 優しい眼差しを向ける事
5. 愛語施 : 親切な言葉を掛ける事
6. 房舎施 : (雨宿りの様に)自分の持ち物を人に差し出す事
7. 庄座施 : (座席を譲る様に)自分の場所を人に譲る事

そこで忘れてはいけない事として親切は優しさの垂れ流しではない事です。相手の為を思った『厳しい親切』もあります。中国に古い諺があります。『ある人に魚を一匹与えれば、その人は一日食える。魚の取り方を教えればその人は一生を通して食える』や

つまり相手の希望を叶えるだけでは相手の為にはなりません。こういう気持ちを持っていない人は短期的には成功しても、長期的には友人を失っていく事になります。有能な人間が少しずつ離れていくからです。

無財の施

相手が喜んでくれる事を自分の喜びだと捉えて相手に接する。それだけでも人生の流れが変わり、徐々にいい事が起こり出すようになります。これは宇宙の法則と考えればいいでしょう。

この宇宙には宇宙銀行なるモノがあって、この宇宙銀行に預けるのはお金ではなく『徳』。人を喜ばせたり、人に尽くしたり、社会の役に立つような事をするとそれがどんどん積み立てられて満期になると積み立てられた徳の量だけ恩恵やラッキーな現象として授けられる仕組みになっています。

そこで一日に一つだけでもいいので『知識や情報を提供してあげる』『人を紹介してあげる』『頼まれごとに応じてあげる』『人がやりたくない事をする』といった事を半年、一年と続けていきます。そうすると宇宙銀行に積んだ徳の量は膨大となり、きっと大きな幸運を手にできます。

毎日楽しいことを考えましょう

また一人でボーとしている時、愉快な事や楽しい事を考えるようにしましょう。『このところ休みが無かったから、次の休みには温泉に行こう』『ボーナスが出たから旅行に行こう』というように考える習慣を身に付けましょう。ワクワクするような事を考えると脳も気持ちも快適感で満たされてプラスのスパイラルが生れていきます。


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