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あなたのよさを発揮しましょう!(保育士さんへのメッセージ)

僕は元男性保育士です。
保育士に、わざわざ“男性”と付けなくてもいい時代が来るといいですね。

男性保育士と言えば、カリスマ保育士として人気の“てぃ先生”の発言が、昨年ちょっとした炎上騒ぎになったのをご存知ですか?
それは、2022年9月に放送された『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)に、てぃ先生が出演した際の発言がきっかけになっています。

その発言とは、ネットのコメントなどで「子どもがいないくせに子育てのアドバイスをしている」と批判されたことに対して、怒りを露わにしたというもの。
てぃ先生の言い分は、「家庭では子どもは1人とか2人という家庭が多いけど、園では何十人の子どもを見ているから、経験や知識が違う。子どもがいるかいないか、結婚しているか、していないかで決めつけるな!」ということだったようです。

発言内容よりも、そのときのてぃ先生の態度が物議をかもしたようですが、僕は放送を見ていないのでそのことには関しては何も言えません。
ただ、このニュースを読んで、思い出した出来事があります。

保育士時代、僕が勤務していた市町村で、男性保育士だけの研修が開かれたことがありました。
研修では代表の男性保育士数名が体験発表をしていたのですが、その中の1人の保育士の発表内容にすごく憤りを感じたのです。
最近第1子が誕生したばかりだというその保育士は、子どもが生まれた喜びを語ると共に「保育士は子どもを持つべき」「親にならないと保護者の気持ちはわからない」ということを、何度も何度も力説していました。

言いたいことはわかります。自分自身も親になり、保護者の気持ちが初めて実感できたという経験もあります。
しかし、誰でも親になれるわけではありません。子どもが欲しくて仕方ないのに、いろいろな事情で子どもができない人もいます。考え方も、立場や環境も人それぞれです。
それなのに、強制するかのような言い方にすごく違和感をもちました。

保育士にもいろいろな人がいます。子どもはいなくても、心から子どもに愛情を注いで、保護者の気持ちもしっかりと理解してよい保育をしている保育さんもたくさんいます。
反対に、子どもがいる保育士がみんな素晴らしい保育ができているかというと、決してそうとは言えません。

僕自身は後者なので、親になれたことは、保育士としてもよかったと心から思っています。
しかし、それはあくまでも私自のこと。人に強制できることではないですよね。

もしかしたら、保護者から「若いから」とか「子どもがいないから」などと言われて、なかなか信頼してもらえないという悩みをもっている保育士さんもいるかもしれませんが、大丈夫です。
若くても、独身でも、子どもがいなくてもよい保育はできます!
自分自身のよさを、是非発揮しましょう!


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