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2024 ニホンミツバチ分蜂記② 巣箱の準備 ※写真は、重箱式巣箱の巣門 

 分蜂(ぶんぽう)した群れをゲットするのに必要な巣箱は、主に丸胴式と重箱式があります。
 丸胴式は木の幹をくり抜いた形のもので、より自然に近いものです。一方、重箱式は巣門(出入り口)の上に四角い箱を積み重ねていきます。

木の幹をくり抜いてはいませんが、これも丸胴式。下の方に巣門(出入り口)があります


重箱式。コンテナ(オレンジ色)の上に巣門を載せ、その上に四角い箱を積み上げていきます


 私が作るのは重箱式です。
最初は、ネットで巣箱を購入し、そのサイズ通りに模倣して作りました。
何と言っても大事なのは、巣門とスノコです。

巣門は冒頭の拡大写真にあるように、細長い溝のようなものです。
高さは5~7ミリ。天敵のスズメバチが入ってこられないように狭くします。

スノコは最上部の箱に取り付けます。ミツバチの巣は、このスノコにぶら下がる形で下へ下へと伸びて成長していきます。

巣箱の内部を下から上へレンズを向けて撮影。写真奥がスノコ。

重箱式は、巣門の上に四角い箱を重ね、スノコを付け、その上に天井、屋根、重しの石やブロックを置けば完成です。

愛好家ごとに独自の工夫があって、私は巣門をコンテナ台座に括り付け、巣門の底板を切り抜いて金網を張っています。
底板は、巣のかけらがたまりやすく、天敵のダニが発生しやすくなります。金網だとたまらずに地面に落ちるのでダニ対策になります。
さらに夏場は風通しがよくなるというメリットがあります。冬場には寒さ対策として蓋(底板)をはめます。

コンテナを台座にした巣門。金網を張っています。

こうして巣箱が完成したら、巣箱の内外はバーナーで焼き、さらに風雨にさらして生木のにおいを消します。
私は、分蜂シーズンで使う巣箱は、だいたい1年前~半年前には作るようにしています。

巣箱作りに必要なのは、電動丸のこ、電動ドリル、メジャー、金づち、ペンチ、小刀、のこぎり、ねじ釘、金網などなど。たくさんあります。試行錯誤して手作りしていけば、自ずと分かってきます。
「釘」ではなく、「ねじ釘」を使うのがポイントです。ねじ釘の方がぬけにくく、採蜜や修理の時に外しやすいからです。

まずは完成品を手に入れて、同じように作ってみてはいかがでしょう。
やがてオリジナルのアイデアが湧いてきて巣箱作りが楽しくなりますよ。    (了)

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