再実証の可能性(菅原)

「同一性について、デイヴィッド・ヒュームは個々人の経験から一般的に正しいことを導き出せるか、またそれはどのように正しいと言えるかを問題とした。」とある。筆者の考えでは、自然科学において一般的な正しさとは、一つの実験・観測が、のちに同じ条件を整えたときに、再び実証できる可能性に根拠を置いている。これは必ずしも完全なものではなく、のちに反証される余地を残す。逆に言えば、その反証の可能性が、自然科学のさらなる発展に繋がりうるのである。

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