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元人事から就活を始める学生へ(3)企業研究

就活を始める学生さんへ、

メーカーの元新卒採用担当の備忘録として、

質問されたことなどをまとめていこうと思います。

今回は企業研究について。


自己分析が済んだら、次は業界研究、企業研究です。

業界研究、企業研究の仕方についてまとめます。

まずは業界研究。業界MAPなんかを見るのが一番わかりやすくて良いと思います。どんな業界があるのかを知りましょう。そこで興味を持てる業界とそうでない業界が分別できると思います。ここでも自己分析ができます。

なぜその業界に興味があるのか?近い業界ではだめなのか? きちんと分析してみましょう。

興味のある業界が見つからない場合は、自分の興味のあること、好きなこと、好きなものに近いものを調べてみましょう。

要するに自己分析ができていないと、業界研究はできないのです。まずはしっかりと自己分析をして、自分の好きな事とその理由を理解してから業界研究を始めましょう。

自己分析ができていないのに、業界研究をすると自己分析がぶれてしまいます。例えば、なんとなく自動車メーカーで働きたいと思って、自動車メーカーの研究を始めると、その企業のホームページに書いてあることに共感し、考えが寄っていくと思います。ただし、それは本質的な自己分析ではありません。他人の言葉に共感をしているだけです。なぜ共感できるのか?本当に自動車好きなのか?もう一度自分を見つめなおしましょう。もしかしたら自動車の部品メーカーや自動車販売の方が合っているのかもしれません。


好きな業界、興味のある業界がわかったら、次はその業界の企業研究をしましょう。企業研究は企業のHPやリクナビ等を見て情報収集を行うことから始めます。情報収集をしたら、その企業が自分に合っているかどうかを分析していきましょう。

情報収集には、HP等を閲覧する以外にも、説明会に行く、社員と会う(OB訪問等)様々な手段があります。

「どうせ良いことしか書いていない。(言わない)」と思っている学生さんもいると思いますし、実際にそういう企業もあります。

では、どんな情報が最も企業を見分けるのに有効でしょうか?

それは、経営理念です。(企業哲学やクレドと言ってる会社もあります) 経営理念はどの企業にもあります。経営理念は創業時からほとんど変わりません。経営理念とは、企業が最も大切にしている言葉なのです。

企業は様々な経営判断をするときに、経営理念に沿った判断をします。よって経営理念は当たり障りのない潰しが効く表現の言葉が多いです。

皆さんも様々な判断をするときに、大事にしている「軸」ってありますよね?「楽しいことが一番!」「誠実な判断をする。」「嘘は嫌!」みたいなものです。

企業は経営理念に基づいて、判断をしますので、採用も経営理念に沿って行われますし、社員も経営理念に沿った判断をします。

企業研究はまず経営理念を読んでみて、その理念が自分に合っているか、納得ができるかを大切にしましょう。

例えば「顧客志向」という経営理念を掲げている企業は、製品を開発するときに「これって顧客志向か?」と、何度も自問自答を繰り返します。

例えば「自由闊達、愉快な企業」という理念を掲げている企業は「もっと自由に、もっと愉快に・・・」と製品を開発していきます。

この2社はともに電気機器のメーカー、Bファロー社とSニー社です。経営理念の違いが社風や製品に表れています。


いかがでしょうか?

・業界研究は、自己分析ができてから。

・企業研究は、経営理念が大事。


しっかりと自分と企業を理解して、楽しく働ける会社を選びましょう。


仕事が楽しいと人生が楽しい。

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