魂が御礼を言う

コンビニスイーツすら高いと我慢してきた。デパートのスイーツは、買ったことがない。美味しそうと思っても値段を見て素通りするほど、好きを押し込めてきた。

書道の筆は2万くらいなら平気で買ったし、高価な墨汁で作品を書いてきたけど、自分に2万円の美容液もエステも与えてこなかった。

先生と呼ばれる憧れは、学歴コンプレックスへの歯がゆく情けなさをなだめる美味しい餌として、書道は頑張ってきた。

でも、幸せかと好きなのかと聞かれたら答がない。


小さな女の子は、みたらし団子を我慢した。 それは、ごはんを食べなくなるからという親の意識だけど、ソウルフードになってしまったほど、みたらし団子が好きだ。


白玉粉も、高いからと買わなかったから何年も白玉団子は私の口には入らずにいた。


引越してから、何故か食べたいモノはその時に買うようになって、おはぎやカフェでスコーンも心が瞬殺で咲くと買って食べた。

魂は、中華料理が大好物。私は、意識のある私は中華料理は中華料理で、大好物と思ってないけど、中華料理屋を配置するほど現実化させていた。

手頃な値段で美味しい中華料理屋さんは、歩いて1分。

酢豚、ラーメン、味噌ラーメン、天津飯、中華飯と食べてみた。昼ごはんには丁度いい量だし、財布にも負担がない。モラハラの彼が知ったら贅沢と波濤されるかも。

ところが、私の魂はこう私に呟いた。

この夕方に。

色々食べさせてくれてありがとう。

白玉粉も朝からこねてお団子にして、あずき白玉、白玉きな粉にして食べた。

モラハラの彼のソウルフードは、おにぎりだけど。

それを命の綱にしていたの?

白玉団子やみたらし団子を思うとき、休憩出来るお茶屋さんで働いていたんだろうか、食べたくても商売道具だから、中々口に入らなかったのか。

白玉団子を朝からこねて食べさせてあげたら、魂はお礼を言ってきた。


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