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オーディション番組は就活生にとって教材だーProduceX101 Ep.01

各芸能事務所の練習生が、事務所ごとにまとまって、1曲のパフォーマンスをし、それをトレーナー陣が練習生一人一人をA,B,C,D,Xにランク分けをするということから始まる。この評価がなかなか厳しい。その中でも、私たちにとっても勉強になるようなトレーナー陣が高く評価した練習生、逆に厳しい評価をもらった練習生のエピソードを紹介する。

いい評価をもらえるか否か、つまり、評価の分かれ目は、割とわかりやすい。一つは、歌やダンス、表情管理の上手さ。もう一つは、熱意を感じられるかどうか、だ。熱意に関しては、まだ練習期間が短かったりして、パフォーマンスのレベルはあまり高くなくても、「熱意があるし、この子なら伸びる、可能性を秘めている」と判断されればAやB評価をもらえることもあった。

例えば、事務所に入ってすぐにプエクに参加することになったOUIエンターテインメント事務所のキムヨハン。元々テコンドー選手だったが、アイドルになりたいという夢があったそう。「成人して自分で判断できるようになったので、テコンドーを辞めて好きなことをしたいと思って入りました」と強い覚悟を見せる。ダンスが未熟な彼は、「まだ上手くないので、秘密兵器を出します」と、90年代に流行ったローラースケートで爽やかにダンス。トレーナー陣は感動していた。ダンスに起承転結があるし、可能性が見えた、と。テコンドーでいいとこまで行っていたのに諦めてまで来た意地も見えた、と。強い意志があるといいよね。そんな彼はA評価をもらった。

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練習生の中で最年長のサイダスHQ事務所のパクソノは俳優としてすでに成功している。でも、アイドルの夢を諦めきれずに今回プエクに参戦。元々アイドルになるために事務所に入っていたが、デビューが近づく度に落選。アイドルという夢はただの欲にすぎない、と諦めたこともあったそう。でも、友人のライブを観に行くと、「僕もあそこに立てたのに」と思うこともあった、と。俳優に転向して成功したものの、まだアイドルへの情熱が残っていて諦めきれないと言っていた。そんな彼が見せるパフォーマンスからはその気持ちが伝わり、トレーナー陣の一人であり、前から彼を知るクォンジェスン先生は涙まで流していた…

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あとは、「自分はこんなに魅力があるのだから見てくれ!」という自信も結構惹きつけるものがあった。X1としてデビューしたDSPメディアのソン・ドンピョなんかは、トレーナー陣に「何か見せて」と言われたら、「何が見たいですか?」と自信満々に言う。持っている札も多ければ、一つ一つの札に自信もあるのだろう。そして、パフォーマンスをした後に、とっておきの愛嬌を振りまく。イ・ドンウク国民プロデューサー代表に「誘惑してみました」とまで言って。そんなドンピョはB評価。「努力してAに上がってみせます」と更なる強い意志を見せていた。応援したくなる。

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一方、厳しい評価をもらった練習生もいる。うち2人はX1としてデビューし、今でこそ新人大型アイドルとして日韓で大人気のCRAVITYになったメンバーたちもここに参戦していた。そう、大手STARSHIP事務所のソンヒョンジュン、カンミニ、クジョンモ、ハムウォンジン、ムンヒョンビン。

特に、ヒョンジュンのスタートはとても厳しかった。トレーナー陣に「何か見せて」と言われたら、「ええと…何をすればいいですか…」とあたふたし、何も見せられずに「もういい」と言われた。「せっかく機会を与えているのに何もしないなんて」と呆れられていた…。ミニも「ダンスは未熟なので」と言って、個人で披露しなかった。トレーナー陣は「真剣に見えない。もっと必死になってほしい。私達は助けるためにここに来ているのに」と言っていた。

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夢を掴むためには、自分をアピールしなくてはいけない。そこには強い意志と覚悟が必要。アピールするためには、日頃の努力も必要。

私は、そもそも自分の強みは何だかわからない、と悩んでしまうこともよくある。他にもそういう人はいるのではないかと思う。でも、とりあえず、言えるのは、チャンスが来た時に、おとなしく黙っているのは良くない。少しくらいクセが強くてもいい。思った通りにしっかり行動に移していくのが大事だと思う。そしたら、可能性を感じてくれる人がいるかもしれない。

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