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成功するチーム作りのための「経営計画書」

「経営計画書」をチーム作りに活かす方法

中田敦彦のYouTube大学「強いチームの作り方 ~経営計画書~」
を参考にチームビルディングを考える。
参考文献 「経営計画書は1冊の手帳にまとめなさい」(著者:小山昇)

成功するチーム作りのための魔法の道具、それは「経営計画書」。(あるいは、「事業計画書」や「チーム運営方針」など)

事業方針やチームの方向性は口頭で伝えるだけでは伝わりにくく、方針を文字にする、紙に書くことに意味がある。また、考えているだけではだめで、人間そんなに強くない。常に意識するためにも、紙に書いて、常備して、都度、目にすることが大切だ。

人の脳は、インプットでできている。耳からのインプットも必要だが、目からも重要で、書き物を読むことはとても大切。だから、必ず、紙にアウトプットするべきとのこと。そして、常備せよとのこと。

私の場合は、A5の手帳に、年度当初に立てた、個人としての取り組み方針は挟んでいるが、仕事の事業計画は少し前は入れていたが、最近は入れてなかった。この本で改めてその効果を感じ、再度、実践している。手帳にはさんでいつでも見られるようにしている。事あるごとに方針(原点)に立ち戻ることができるのだ。

「経営計画書」による強いチームを作りの段取り

経営改革書を作成し、強いチームを作るためには、以下の段取り、
取り組みで進めるべきとこと。

①計画書を作る
まず計画書を作る。経営計画書でなくても、タスク、担当の事業計画書も同じ。そこには、まず、数字を示して、方針を書いて、スケジュールに落とし込む。順番は必ず、数字から。数字で語るのがリーダーの仕事

数字⇒方針⇒スケジュール
 ・紙に書く
 ・つくるときは真似る 真似こそ創造、3年真似たらオリジナル
 ・やるなら今すぐつくる

成果、進捗が確認できる数字の目標をたてること、そして、数字で語ることが極めて重要。数字の目標(約束)はある意味、自分を締め付ける。しかし、この適度な締め付けが、気を引き締め、チャレンジ意欲を高め、努力できる。少し頑張れば届くレベルの目標設定もとても大切。

②計画を徹底する
 ・勉強会
  -価値共有、変更があれば報告
  -教育には強制が必要=メリットも教授
 ・朝礼  
  -方針読み上げ
  -教える時間と育てる時間
 ・穴抜きテスト
  -方針をみんなでテストし合う(理解浸透)

計画を組織として徹底するためには、その計画に関する説明会・勉強会を開催し、しっかり、丁寧に、説明する。そして、メンバー全員の理解度を高め、浸透させる。その理解を定着させるための仕掛けとして、朝礼やテストも活用するとのこと。さすがにここまで徹底してこなかったが、朝礼やミーティングを通じて、定量的な目標の確認を継続することは極めて大事なので、意識して取り組むこととした。

③数字を決定する
 ・数字は言葉 リーダーは数字で語る  
 ・経常利益から逆算

ここでは、数字で語ることではなくく、経常利益から逆算することの意味を考える。自分たちの仕事が、どのよう利益貢献しているのか考えることにつながるのだ。大きな会社で、多数の役割がある場合には、経常利益からの逆算は難しいかもしれないが、自分たちの数字目標が、どの経営指標やKGI、KPIとリンクするのかを正しく理解することは大切。自分たちの役割、働きざまが会社経営に直接影響すると感じるためにも、決めた目標の意味をしっかり意識したい。

④方針を決定する
 ・頭より手を使う
   できることを真似る
 ・まずはトップダウンで決める
   組織が未成熟の段階でボトムアップ経営はうまくいかない
 ・新方針は3つまで。継続性、毎年同じことを言うことも大事。

数字による目標を基盤として方針を明確化する。人が行動できるよう、できるだけ具体的に記載する。頭で考えるだけでなく、手を動かす。できることを書く。できることを真似て考える。頭が痛い話だが、その通りでしかない。リーダーは脳みそに汗をかいて、方針を明確にしなければならない。

また、見る人、聞いた人が明日から具体的に動ける方針であるべき。そして、新しい方針は3つまで。一気に組織や人は変えられない。肝に映じておきたい。

⑤スケジュールを決定する
 ・今年やったことを来年同じ日に
 (イベント、お祭り、決まった行事など)
 ・360度衆目評価
 ・仕事に人をつける
 ・マニュアル化する(担当の仕事、マネージャの仕事も) 
  マニュアルは武器
  自分の代わりを別に人ができる、そして自分は別のことをできる

ここでの再確認は、仕事を人につけることと、マニュアル化。決して人に仕事をつけるのではない、そして、その仕事はできる限り、マニュアル化する。マニュアル化(定型化含む)することで、生産性も上がり、BCPにもつながる。その仕事を別の方に任せてしまうことで、違う仕事に着手もできる。人に依存せず、組織、機能で仕事を進める。なかなか難しいが、心がけていきたい。

⑥計画発表会を実施する
 ・ホテルで行う
   場所と服装を変える
 ・マニュアルをつくる
   司会は選挙で選ぶ
 ・銀行支店長を招へいする
 ・式辞(例)
  経営理念唱和
  開会宣言
  来賓紹介
  表彰
  経営計画発表
  幹部決意表明
  開会宣言

「経営計画書」の発表はホテルなど、職場と違う環境で、形式的に実施するべきとのこと。なるほど、そういう演出も大切かも。さらに、銀行の支店長にも見てもらい、円滑な取引につなげるらしい。大企業などでは取引銀行の来賓は無理かもしれないが、来賓を呼ぶことで格を挙げたり、会自体をより公式なものとして認識しておもらうための仕掛けになるかもしれない。また、この会社では、この会の司会や設営・運営などもマニュアル化されており、その徹底ぶりも素晴らしい。

チーム作りのために方針を浸透させる

この本では、会社が経営方針を社員に浸透させるために、経営計画書を作って、発表会や勉強会、テストなどを実施している。この取り組みはどんな組織やチームにも応用できるメソッドだ。もちろん、年度当初の事業計画や組織の運営方針などを説明したり、チームミーティングはやっているだろう。しかしながら、説明会をやって終わりになっていないだろうか。メンバー全員に浸透させられているといえるだろうか。

強いチームを作るためには、チームのベクトルを合わせることは必須。そのためにも、本書のメソッドを参考に事業計画や方針の浸透に役立てていいきたい。

<チームへ方針を浸透させるためのmethod>
①計画策定は数字から。数字目標は経営指標とのリンクを意識。
②方針は具体的に、明日からの行動が変えられるように。
③方針説明は公式なで。勉強会やテスト、朝礼を通じて、定着化。
④方針は手帳などにはさんで常備。いつでも方針確認、原点回帰。

引用:「経営計画書は1冊の手帳にまとめなさい」(著者:小山昇)[KADOKAWA]
参考:中田敦彦のYouTube大学


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