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「これがいい」ではなく「これでいい」

MUJI BOOKSで心地よい時間、様々な感性に触れ、「mujiが生まれる思考と言葉」を読ませていただき、自分自身の仕事の品質をもっと高めたい、一文字一文字にもっとこだわりたいとの決意した。

「これがいい」ではなくて、「これでいい」。

一見、「これがいい」と意思決定している方が良さそうだし、「これでいい」は妥協で決めたようにも聞こえるが、そうではないらしい。

無印さんのビジョンを読むとその意味に共感できる。

無印良品は地球規模の消費の未来を見とおす視点から商品を生み出してきました。それは「これがいい」「これでなくてはいけない」というような強い嗜好性を誘う商品づくりではありません。無印良品が目指しているのは「これがいい」ではなく「これでいい」という理性的な満足感をお客さまに持っていただくこと。つまり「が」ではなく「で」なのです。

しかしながら「で」にもレベルがあります。無印良品はこの「で」のレベルをできるだけ高い水準に掲げることを目指します。「が」には微かなエゴイズムや不協和が含まれますが「で」には抑制や譲歩を含んだ理性が働いています。一方で「で」の中には、あきらめや小さな不満足が含まれるかもしれません。従って「で」のレベルを上げるということは、このあきらめや小さな不満足を払拭していくことなのです。そういう「で」の次元を創造し、明晰で自信に満ちた「これでいい」を実現すること。
引用:https://www.muji.net/message/future.html

仕事の本質や無印さんのこだわり、思いがぎっしり詰まった素晴らしいビジョンだと思う。「が」ではなく、「で」の理由。そして、その上で、「で」のレベルをできるだけ高めるという考え方にとても共感。

また、この文章を作るのに、何人で、どれぐらい議論したのだろうか、そして、どこまで浸透しているのか想像するのも面白い。ブランドコンセプトを作り、浸透させ、よりどころにできれば、本当に強いが、ビジョンがどこまで浸透し、ビジョンに通じる商品開発ができているかは企業によってまちまち。崇高なビジョンはあるが、現場と一致していないケースも多いのでは。

その点でも、無印さんは素晴らしい。無印さんの商品はシンプルで飽きがこないが、1つ1つの商品へのこだわりや品質への思いを感じる。日用品だけでなく、お菓子や食品も人気が高い。ビジョンへの思いが、商品開発にも浸透し、お客様の心をしっかりつかんでいそうだ。

アウトプットの品質やこだわりはどこまで高めるかは難しく、時間切れOKのように納期により完成とするケースも多いが、無印さんのビジョンにふれ、もっと品質や1文字1文字にもこだわりたいと、改めて決意した。

誰に、何を伝えるか。
伝えることは1つに絞る。
できるだけ文字は減らす。
語りかけるように書く 

など、文章を書くコツは色々あるのだろうが、
最後は熱い思いや人となりをいかに伝えるか、明確なビジョンや考えをもとに、素直に書くことができているか。しっかり自分の軸や価値基準をもって、アウトプットすることを心がけたい。
まだまだやれることがある。日々精進、日々修行。
もともと言葉にするのは得意でないけど、なんとか̝高めて、楽しみたい。

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