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コロナと政治と関心

先日、仲間内のコミュニティで「コロナ禍で政治が果たすべき役割は?」をテーマにオンラインフォーラムを行ったので、簡単にメモを残しておく。

参加者

20才から70才以上の社会人まで24名。職業も学生・会社員・個人事業主・公務員・医師などバラバラである。お互いほとんど面識はなく、初顔合わせも多い。
ゲストパネラーは某衆議院議員さんとPoliPoli・伊藤和真さん。お二人からの講演・情報提供を基に意見交換を行った。

新型コロナ対策に対する責任

冒頭の参加者へのアンケートで、「コロナ禍の問題は、国・自治体・民間のうち、どこが主体的に取り組むべきか?」という問いに対し、半数以上が「国」と回答した。やはり「国」には期待しているのだ。

政治とメディア

ダイヤモンド・プリンセス号における感染拡大について、実は政府は入港前から様々な情報を入手・把握し、その対策を検討していたそうである。
また新型コロナの感染状況は常に変化しているが、そうした変化に応じた対策も常に検討されている。
問題はそのことが国民に伝わっていないことだ。政府からすれば「キチンと発表しているのにマスコミが報道してくれない」ということなのかもしれないが...。
最近になってマスコミの報道に対する批判もあるが、そうは言っても今後もマスコミの報道姿勢が大きく変わることはないと思われる。
やはりここは政府としても公式サイトだけでなく、SNSの活用を含めて広報戦略を見直す時期ではないのか?
先程改めて政府関連の公式サイトやSNSをチェックした。しかし情報は比較的整理されていると思うものの、「読んでみよう!」という気にならない。まずは読んでもらうことが重要!

感染制御と経済活動の両立

ディスカッションを行ったのは7月4連休の最中。感染者が再び増えつつある中、観光産業を含めて、どこまで経済活動を行う(抑える)べきか?という議論があちこちでされている時であった。
この問題についても、少なくとも与党内ではある程度具体的な基準を示しながら検討していることが分かった。ザックリ言えば、感染者数や重症者数、病床稼働率がどの数値になった時に経済活動をどう再開するか?という戦略案である。
しかし残念ながらこれも国民にあまり伝わっていない。こちらから積極的にネットを探せば資料は出てくるのであるが、それではあまり意味がない。
対策や戦略をちゃんと検討しているということが分かれば、国民も安心するのではないだろうか? 
そうした意味でも、やはり広報戦略は重要である。

今が変革の時!

何人かの参加者から「今こそ思い切った様々な変革をする時ではないか?」との提案があった。「いつやるの? 今でしょ!」というやつである。
社会保障制度、医療制度、経済対策...。
中には痛みを伴う改革もあるかもしれない。そしてその際には、どの層の人(年代・職種・収入等)にどんな影響があるかということも示さなければならない。

さらに「有事の際には強制力のある方策も必要ではないか?」との意見もあった。
これは大変難しい。今回日本では、国や自治体からの要請はあるものの、罰則がなくても自主的な行動抑制により感染(第一波)が抑えられた。そんな国民に対して強制力が必要なのか?という意見もあるだろう。
また「思い切った変革」についても同様で、”言うは易し”である。

政治への関心

前述の通り、今回のディスカッションは連休中に行った。そんな時に参加してくれるのだから、必然的に参加者は比較的政治に関心が高い人が多い。ディスカッションの質も高かったと思う。
しかし企画者としては、政治に関心がない人にも是非参加してほしかった。なぜなら政治に関心が無ければ、コロナ禍による社会的問題も解決に向かわない。そして関心がある人が多ければ多いほど、より良い対策・政策が示されるはずだ。

自分の身近な社会問題=政治に対して何故関心が薄いのか?

この問題に限らず「政治に関心がある人を増やすにはどうしたら良いのか?」は継続的な大きな課題だと思われる。でも、もしかしたら一部の政治家の方は、国民にはあまり政治に興味を持って欲しくないと考えているのかもしれない。(残念ながら私の進行が悪く、この件についてはディスカッションをする時間がなかった)

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終わりに

今回のオンラインディスカッションは、直接議員さんと意見交換が出来る貴重な機会であった。普段は議員さんに自分の意見を伝えようなどとは考えもしないが、実はこの企画の思い付きはPoliPoliのサービスがキッカケである。

PoliPoliは自分の意見を直接議員さんに届けることが出来るサービスだ。良質な議論が出来る稀有な良いサービスだと思う。機会があれば、今度はそれにテーマを絞って企画したい。

なお大人の事情でディスカッションの具体的な内容を記載できなかったが、議員さんには丁寧に対策案やその想いを説明して頂いたことを申し上げておく。

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