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旅と街歩き

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「旅は人を成長させる」のか?

1998年の冬のある日、3年間勤めた会社を辞めた26才の私は、成田からロンドンに向けて旅立った…

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カッコよき哉、高架鉄道 シカゴ・L

シカゴ・L(Chicago 'L')とはシカゴのダウンタウンを走る高架鉄道である。'L'は「elevated」…

Hiroshi Kawajiri
1か月前
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旅行で"ノートラブル"は誇るべきことか?

海外に住んだことはないが海外旅行は好きなので、通算すれば1年以上は海外に滞在していると思…

Hiroshi Kawajiri
5か月前
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【街】自動車が走れない村 ヒートホールン

「 ◯◯のヴェネツィア 」 日本人が好んで使いそうな表現に思われるが、海外でも使われている…

Hiroshi Kawajiri
9か月前
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諏訪大社の"御柱"をひたすら巡る

長野県中央部の諏訪地方。ここは糸魚川静岡構造線と中央構造線という大きな谷が交差する場所で…

Hiroshi Kawajiri
11か月前
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【街】伊根の舟屋には"ニワ"がある

東京と横浜を結ぶ国道15号。1日数万台の車が行き交うこの幹線道路を1本隔てたところに子安浜…

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アダラジ階段井戸の美しさに圧倒される

インド西部やパキスタンには階段井戸と呼ばれる古い井戸がある。 インドに限らず河川が少なく乾燥しやすい地域では井戸は必須だが、階段井戸は生活用水としての機能ばかりではない。乾季に備えて、モンスーンの雨水を貯める目的もある。また深く掘られた井戸は地上に比べると少し涼しいので、地元の女性たちの"井戸端会議"の場として、あるいはキャラバンや旅人の休息所としても利用された。中には王族の避暑施設として使われたものもあり、華麗な装飾が施された井戸も多い。つまり階段井戸は社会的、文化的、宗

"時の移ろい"を感じられる宿に泊まる

"時の移ろい" 例えば"夜"や"朝"を感じられるということだ。 「そんなの当たり前だろ」 と思わ…

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【街】郡上にジンを飲みに行く

SNSで見かけた情報。 それは年に数日しか営業していないある蒸留所の告知だった。 「ヨシ! …

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京都の建築を支えてきた北山杉と文化的景観

京都市街から北西へ20km。北山方面に向かい、神護寺で有名な高雄を通り過ぎると、間も無く山間…

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「水」がある景観、集めてみた

海とか川とか湖とか…。そんな「水」がある景観に惹かれる。建築探訪中、仕事で移動中、散歩中…

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工場は仕舞う、されどタイルは蘇る

谷口吉郎の名建築、愛知県陶磁器美術館。 そこに掲げられた看板 「もっと伝えたい、愛知のや…

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旅の必須アイテム! (ただし25年前の...)

1998年のある日、会社を辞めた私は、成田からロンドンに向けて旅立った。バックパックと3ヶ月…

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祖父江のイチョウはちょっと違う

日曜日の午後、ヒマだった。特に目的もなく、とりあえず自転車を西に走らせた。紅葉は終わり、落葉樹の葉もほとんどが落ちていたが、イチョウだけは見事に黄葉していた。 「そうだ! 祖父江町に行ってみよう」 祖父江町は愛知県の町。かつては独立した町村だったが、2005年に隣接する稲沢市に編入された。お世辞にも有名とは言えない祖父江町だが、実は銀杏の生産量は日本一を誇っている。 祖父江町には、伊吹山からの季節風が吹く。 もちろん伊吹おろしは祖父江町だけでなく、名古屋を含む濃尾平野