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その後に、どんな空間が待ち構えているのか

今朝の茂木健一郎さんの連続ツイートを拝読して。

イタリアのルネッサンスはペスト蔓延のあとにやっていたのではないか、という説には、おっしゃるように今のコロナ禍の状況との共通点があるように感じる。

ルネサンスが、それまでの困難な状況に対して、人間一人一人の意識が変革した先に起きたことだとすれば、今の状況の先に対して希望を感じることができる。

事務所のスタッフとも、急遽環境をつくってzoomやチャットワークでやりとりをしながらコミュニケーションを取っているし、講師を務めている大学からもオンラインでの授業についての具体的な方針の連絡が入り始めている。

いずれも、あっという間に「それまで」のやりかたが通用しない状況に対してどう立ち向かうのか、という模索だ。

しかし、そうやって今まで使わなかった回路で思考をバイパスすることが増えていくと、そのバイパスは束となって、主要ルートに取って代わるかも知れない。

ルネッサンスのように<その先に起こること>に期待感を抱いていくのは、きっと今必要なことなんだろうと思う。そして、建築に携わる人間としては「その後に、どんな空間が待ち構えているのか」を是非とも観てみたい。

だから、授業スタートも延期になって生まれたこの貴重な時間に、今までの仕事を振り返り(作品データの整理、webへのアップなどを行っている)、また新たな希望に向かっていけるよう、さらに学んでいきたいと思う。

その先にいったい何が待っているのか、それをみてみたい、というモチベーションは、「今は静かに過ごす」というための積極的な理由になっていくように思う。


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