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変わらないもの、移り変わっていくもの


今朝拝見した、お問い合わせメール。都内で住宅を考えておられる方からのものでした。

そこに書かれていた内容に、これまで弊社で手掛けてきた建築のバリエーションが豊富であること、経年で味が出てくるような家をつくられたいという想いが書かれていました。

お返事を書いているうちに、これは自分が普段から大切に思っていることだなぁ…と改めて感じました。それをここにも転載します。

ひょっとすると、構えて書く文章よりも伝わることがあるかも知れません。

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○○様

はじめまして

ご連絡をいただきありがとうございます。

住宅はそれぞれのご家族の想いがあり、求めていらっしゃる空間も違うので
それぞれのかたちがあっていいと思って設計をしております。
そのため、同じパターンのバリエーションではなく
毎回「そもそも…」と検討をスタートさせております。

建築は古くなっていくことによって「育っていく」とよく考えます。
建築が刻む歴史は長くて、それに耐えうるようにつくろうと考えると
生活の中でついていくキズ一つも味方になるような素材を選ぶことも
大切なことだと思っております。
そういうことも含めて、家は 変わらないもの、移り変わっていいもの、を
受けとめる器であって欲しいと思っております。

ご相談はお気軽にお越し下さい。

取り急ぎのお返事まで。

宜しくお願いいたします。

     30/08/18   廣部剛司


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