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大林宣彦監督のこと

 小学校高学年の頃、8mmカメラで映像を撮り始めた。そして、中学2年が終わる頃まで、自分自身の将来の夢は「映画監督になること」であった。

その夢は、音楽を始めたことで「ギタリストになること」に変化して行くのだが、夢のまっただ中にいたときに大林宣彦監督の作品は憧れのひとつであった。

(そこからどういう経緯で「建築家」に行き着いたのかは、長くなるのでまたの機会に…)

大林監督の訃報を聞いて数日、中学生の時に観た「ねらわれた学園」をamazonプライムでみてみる。

そうだった、この独特の語り口。そして、映像の自由さ。商業的に成立する作品でありながら、どこか前衛作家のような青さ。

そして、主演女優への眼差し。

8ヶ月の旅を綴った拙著「サイドウェイ 建築への旅」では、序文に一瞬監督のお名前を登場させている。

それは、建築の現場でふと思ったこととして書いた一文だけれども、監督の眼差しが自分に刷り込まれていることを感じた瞬間だった。

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