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大切にしていきたい1日1日を、共有してくれる人を求めています

事務所に新たにスタッフを迎えるにあたって、最近の事務所の様子を少し書いてみようと思います。

コロナ禍を経て、事務所のルーティーンも徐々に変わってきました。

普段、僕はだいたい朝8時位から事務所に来ています。風を抜いて、ブラインドを開け、エスプレッソマシーンに水を入れる。
(最近更新して、デロンギのミル付の全自動タイプを導入したのです)

カフェラテを入れて飲みつつ、1日の予定を確認。1人で集中してやりたい作業やスケッチなどを進めます。
しばらくすると、10時前くらいにスタッフが出社してきます。

一応9時〜 を勤務時間としていますが、コロナ禍になって、少しでも空いている電車で通えた方がスタッフの安全に繋がる… とここ数年はこの時間にしています。(もちろん、早めにでてきても良いのですが)

ランチタイム。僕が居るときは、かなりの頻度で、一緒にランチに出掛けるか、お弁当を買ってきます。ランチタイムミーティングと言っていますが、仕事の話ばかりをしているわけではありません。進行しているプロジェクトのことももちろん話しますが、その時のニュースのこと、見にいった建築のことなどなど、休日に起きたことなどをリラックスして話します。この時間は事務所にいるときとは違うモードで話せるので、大切な時間になっています。
誕生日(または近い)スタッフがいると、少し贅沢ランチに出掛けて、ささやかにお祝いをしています。

事務所はこのところずっと、僕+スタッフ2名という体制を続けています。自分で把握しながら、丁寧に仕事をしていきたいと考えると良いバランスだと思っています。
設計は基本的に僕と担当スタッフの2人で、一緒に案の検討を続けながら、現場、竣工まで併走していきます。
もちろん新人のうちは先輩スタッフにもサポートしてもらいながらになります。

設計実務を身につけるには現場をみることも大切です。自身が担当していなくても、時折、現場に一緒に行って図面に描かれているものが実際にどうつくられているのか、を見てもらうようにしています。それは建築設計のリアリティを獲得するための早道でもあります。

最近は夕方からミーティングをやることが増えました。朝から進めてきたことを、プロジェクションしたり、ipadでクラウドに描けるスケッチをその場で共有しながら意見を出し合っていきます。
僕のスタート時間が早いせいか、この時間になると糖分が欲しくなるのでコーヒーを淹れて少し買ってきたスイーツをつまみながら、という事が多いです。いつもこんな対話のなかから「次の」可能性が見つかっていきます。

そして、基本的に僕は自宅で夕食をとるので19時頃に事務所を離れます。
(仕事の続きがあるときは、基本的に在宅でやります)

それが、外に出掛ける予定がないときの典型的な1日です。
穏やかに、仕事には集中して、という時間を丁寧に積み重ねていくことが
空間の質に表れると思っているので、日々の営みを大切にしたいと思っています。

事務所ではリフレッシュ休暇を設定していますが、これはスタッフがフレキシブルに動きやすいようにと考えてのことです。親族や友人が来るから、平日に行きたい美術館があるから…。理由は時々ですが柔軟に運用しています。

事務所では住宅系の仕事が中心になっているため、どうしても週末しか打合時間が取れないクライアントの方も多いです。そのため、日曜日は極力避けますが、土曜日にミーティングが入ることがあります。そのため、土曜日は休日とはしていないのですが、平日とは違う感じで自分も早めに上がりますし、リアルなミーティングなどがないときは、在宅のことが多いです。

コロナ禍になって困ったことも沢山ありますが、オンラインが当たり前になったことは良いところでもあります。事務所ではteams等を使いながらJOB毎の進捗や検討項目などを共有しています。
僕が1日事務所に居られないときは在宅にするとか、休むほどではないけれど身体が重い、というような日は在宅で作業して、都度オンラインミーティングをつなぐなどの選択が出来るようになってきました。
新人のうちは出来るだけ事務所で見守られながら作業した方が良いと思いますが、長い目で見て、無理せず仕事を続けていけるためのツールになってきたと感じています。

ありがたいことに、地方から設計の依頼を頂くことも増えてきました。設計は必ず実際に敷地を拝見してからのスタートとなりますが、基本的にはスタッフと一緒に出かけます。

実際にその場に身を置いてみないと分からないスケール感があるからです。そして、せっかくなので近隣の建築を巡ってきます。先日は大分の敷地を拝見してから湯布院の温泉宿に延泊、様々な建築を巡りながらその感想を共有していく。建築については学び続けることが必要ですし、それを続けている方が楽しく設計に挑んでいける。そう思っているので、敷地調査の折だけでなく「遠足」的に見学会に出掛けたりということを所内旅行的に続けています(コロナ禍前にはイタリアにも行きました)。

最近はオンラインで貴重なレクチャーを拝聴できることも増えました。それを事務所で一緒に見ながら美味しい物をつまむ。または僕が世界を巡ってきたなかで見てきた国や建築について、テーマを決めて共有する、という勉強会的な懇親会も時折やっています。

共に楽しんで学び続けながら、豊かな空間を届けられるように。すべては、そのための積み重ねです。

今春、大学時代から知っていたスタッフを迎えて、共に頑張っていましたが、残念ながら体調不良で事務所を離れることになってしまいました。
(いつか元気に戻ってきてくれることを切に願っています)

今回はそのためのスタッフ募集となります。

少し長くなってしまいましたが、事務所の雰囲気を知ってもらえればと思って書いてみました。

大切にしていきたい1日1日を、共有してくれる人を求めています。

 廣部剛司

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