なぜ今の時代に国会議員が必要なのか

国会議員とは、憲法第15条で定められている、保障された選挙権を国民が行使することによって選ばれる人たちだ。民意によって選ばれた国会議員に一票を託すことで国を動かすのが代議制民主主義となる。
ふと、国会議員はなぜ必要なのか、と思うことが多い。
自分の中の定性的なイメージは、議会で寝ていて、偉そうに抗弁をうつ人。彼らが代議されている理由は、大きくは以下2点だと思う。

1.充分な議論をするため
多くの国民が、政治の議論に参加している時間がないため、彼らが代理となって議論してくれる。

2.多数決を正確に行うため
選ばれた国会議員が、国民全員としたときに、どのような採決結果になるのかを明確にできる。ただし、議員の選出方法は、エリアと支持する政党による割付だ。

もし、この2点が代議されている大きな理由だとしたら、本当に必要なのか疑問だ。

まずは、充分な議論をするために彼らが選ばれているとすれば、現在はSNSの発展によってもっと自由な議論ができるようになっているはずだ。収束はできないまでも、どんな意見があるか、どんな考えがあるのかは気軽に個人が発信できる。有名なブロガー、評論家の方が利益団体や自分の選挙地盤のことを気にしてたいしたことが言えない人よりもよっぽど的を得た議論をしているときが散見される。

それから、2番目の多数決について。本当に国民が全員平等だと国が考えているなら、代議制民主主義に意味はない。近年は瞬時に数的な民意を把握できるようになったからだ。少し話はズレるが、なぜエリアで人が割付られなくてはいけないのか。子供の未来に明るい日本を、というのであれば、若い世代出身の人のウエイトを高めてもよいではないか。

閑話休題、Go to Travelを施行すべきか否か。いわゆる民意からするとNoとなるが(聴取しているニュースにもよるがYahooの集計でも、ほとんどが7割を超える)政治判断が入るとYesになる。政治判断というのは、旅行産業を衰退させると経済への打撃が大きい、とか旅行業界や飲食業界の人たちからの悲痛を感じて、などが挙げられる。軒並み、どの業界も打撃をうけている中で、旅行業界だけがまずは救われるのはなぜなのか?
こういったあたりは、別にTwitterやニュースピックでそれにまつわる詳しい人の意見もみれば、自分は賛否のどちらになるのか判断できる。その判断をなぜ人に委ねなくてはいけないのか、甚だ疑問だ。
経済によりギアを踏むのか、感染拡大をまずは防ぐべきなのか、なぜ専門家でもない人に判断を委ねなくてはいけないのか。

立法府として国会は存在するが、法律をつくる役割は、法律に詳しい人がつくって、それをネットにアップして議論したり、修正されたりしてつくれないものなのだろうか。

国会議員が必要なのか、その必要性を誰かに説明して欲しい。

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