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SASAnote vol.39 「Jリーグ再開日程発表-初戦は水戸との北関東ダービーから」

多くのサッカーファン、関係者が待ちわびたJリーグの再開日程が発表された。ザスパは、6月27日土曜、19時から、ホーム・正田醤油スタジアム群馬で行われる水戸ホーリーホックとの北関東ダービーで再開する。

奥野僚右監督は、「スケジュールが出たことで、向かっていく所が明確になったのは嬉しい。」と話した。表情や言葉から感じるのは、再び真剣勝負がはじまるという緊張感だ。待ちに待ったサッカーを通じた日常が戻ってくるのだ。

Jリーグは、J2の再開とJ3の開幕を6月27日、J1の再開を7月4日と発表している。再開してすぐはリモートマッチ(無観客試合)だが、7月10日以降は、5000人以下に制限されるがスタジアムでの観戦も目指して準備が進められている。もちろん、新型コロナへの感染症対策で、まだまだ制限は残るが、少しずつでもJリーグのある日常が戻ってくるのは嬉しいのひと言だ。

リスタートに向かって気になるのはチームの様子だ。

奥野監督は、「選手たちの意欲は素晴らしい。体も順調に仕上がっている。今週末には、90分ゲームもできるので、どのくらいできるのか指標になる。ただ、再開初戦が全てではない。試合を通じた成長も大事だ。だが、今は予定通り進んでいる。」と話した。再開に向けた準備も順調であり、また、シーズンを通じたチーム目標の達成、更なる成長も睨みながら、これまで通りチーム作りが進められているようだ。

そして、いつもとは異なるシーズンになるのも気になるところだ。最たるは、過密日程による選手のコンディション維持、そして、チームとして目指すサッカーを安定して出せるかどうかという部分だ。また、今シーズンは、1試合で5人の交代が可能だ。(※交代機会は、これまで通り3回)

そうした部分を踏まえ奥野監督は、「戦い方で大事なのは意思統一。そして、声の部分も大事になる。」と話す。その理由について奥野監督は、「人が変わって、出入りが多くなる中で、皆が同じ絵を描いた時間を多くできるかが大事だ。また、試合中に5人の交代をすれば、ずいぶん様変わりする。よりパワーを発揮できるチームを構築したい。その為には、共通理解と声が大事になる。」と説明する。

総力戦なのは言わずもがな。個人能力だけでなく、コンビで、グループで、そして、チームとして力を発揮できるかどうかが求められる。また、その見極めや選手起用が指揮官である奥野監督に求められる。ベンチワークもいつも以上に重要になるシーズンだ。

再開初戦の相手は、北関東のライバル・水戸ホーリーホックだ。今季からは、秋葉忠宏監督を迎え、新たな戦いがスタートしている。秋葉監督は、ザスパの選手として、06年途中から3シーズンプレー、また、監督としても13年、14年の2シーズン指揮を執った人物だ。そうした意味でも負けられない、勝たなければいけない相手と言える。

そんな水戸について奥野監督は、「攻守に対して連動して、アグレッシブで、ボールを握れるチーム。対策して、上回る事を求めていきたい。」と印象を話した。

もちろん、J2復帰組のザスパに、簡単な相手はない。それでも、困難においても、常に前向きにチャレンジする姿勢を前面に打ち出す奥野ザスパの姿を再開初戦のライバルとの戦いで見せて欲しい。

奥野監督は話す。

「調子が良くて、チームに効果的な機能を与え、活力、勇気を与える選手がスタートから行くことになる。そういう争いをして欲しいと選手には言っている。開幕の形とはメンバーが入れ替わる可能性はある。」と。

日々の生活だけでなく、練習にも、試合にも、まだまだ制限はある。だが、誰もが待ちに待ったJリーグの再開だ。選手たちも強い気持ちで再開に向け、準備を進めてくれているだろう。0-3で敗れ、悔しいJ2復帰戦となった開幕戦から4か月。ザスパクサツ群馬は、あの時とは違った姿、そして、結果を私たちに届けてくれるはずだ。

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