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SASAnote vol.41 「若き才能の台頭と先輩たちのサポート~一体感をもって進むチームを支えたい」

シーズン開幕から失点が重なり、負け試合が続いてザスパだが、この所、守備での安定がうかがえる。千葉、北九州、琉球の3連戦をいずれも無失点でまとめ、2勝1分と結果にもつながった。順位でも最下位を脱出し、目標とする16位以内もしっかりと見える位置になってきた。

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そんな3連戦で一躍、脚光を浴びているのが大卒ルーキーの川上優樹選手だ。今季3試合目の出場で、初スタメンとなった24節の千葉戦から3試合連続でスタメン出場を果たすと、空中戦、対人の強さで、相手攻撃陣に対峙し、チームの勝利、無失点ゲームに大きく貢献した。

本人は、「練習でもコンディションは上がっていた。試合に出て活躍したいと思っていたので、それが少しは結果につながったのかと思う。」と控えめに振り返る。

高校時代は栃木・矢板中央で活躍し、3年時には選手権大会でベスト16、明治大学では、4年時に、レギュラーメンバーとして大学3冠に貢献した選手だ。この3試合の活躍は、そんな川上のポテンシャルを十分に示したと言える。しかし、川上は、「試合に出たり、このチームに来た時に、自分の技術やフィジカルは、Jリーグの中でも下の方だと感じた。足元の技術やパスが課題と思っているし、対峙したFWの選手との体格差もある。プラスアルファでやらないといけない。」と、この3試合の結果に満足することなく、プロとして戦っていく上での課題を感じている。

とは言え、川上のプレーに頼もしさを感じているサポーターの皆さんは多いだろう。そして、同じように、チームメイトも、大事な試合が続く中で、堂々とプレーする川上を高く評価する。

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明治大学の先輩にあたる宮阪政樹は、「ピッチ内では自分の良さが出ている試合が多い。一方で、いろんな場面で声掛けもしてあげなければいけない。それでも、やるべきことは100%出してくれている。明治のつながりもあるので、面倒は見ているみているつもり。キャラクターもそうだし、いいバランスでできるようになってきた。」と、期待を寄せている。

一方の川上も、「まわりに経験のある選手が多い。声を掛けてもらいながらのびのびやれている。みんなが、気にかけてくれているので助かっている。すごくやりやすい。」と、先輩たちのサポートに感謝している。

今年のザスパは、若い選手、J2初経験の選手も多いが、他方、経験値の高い選手が多いのも特徴だ。大学の先輩後輩と言うだけでなく、チームとして、いい関係を構築しながら良さを引き出し、結果に繋げようとしている様子がうかがえる。

近年、ザスパは、大卒ルーキーの選手が躍動し、チームの勝利に貢献し、苦しい局面を打破してきた。ゆえに、シーズン終盤に向けチャンスをつかみ、チームの勝利に貢献する川上には、やはり期待してしまう。

川上は、「出場時間をもらっている分、期待に応えないといけない。身長が高い分、空中戦、クロスの対応、前で潰すことを自分がやらないといけな。いい流れできていると思うので、次節、(11連勝中の)福岡を止めて、ここからまた順位を上げたい。」と、目の前の試合に向かう。我々サポーターも、そんな川上をしっかりとサポートしていきたい。

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3シーズンぶりのJ2は、厳しいスタートになった。それでも、チームはひとつになって、一進一退を繰り返しながらも、成果を積み上げ、結果に繋げてきた。応援する側にも、目標に対する焦る気持ちもあるかもしれないが、選手たちの成長、チームとしての頑張りにも目を向けながらシーズン後半をともに戦っていきたい。

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