草刈りをする人の歌
カポエイラを始めてから民謡に興味を持つようになり、最近さらに面白くなってきた。
ワタシの生まれ故郷の富山は最近知ったことだが、全国的にも稀にたくさんの民謡が残っている地域らしい。
有名な日本最古の民謡「こきりこ節」は最近は知らないがワタシの少し下の世代、平成初期生まれくらい以上の富山県民ならほぼ100%口ずさむことができる。
父母の出身の富山の東部新川地区の民謡の「新川古代神」。
盆踊りの定番だったというこのを父母がこれを聞くと自転車に乗ってワクワクしながら50年以上前に遊びに行く夏の情景が思い浮かぶらしい。
歌詞の内容は少し理解できるところもあるので面白い。
この歌が今来日しているセルダルという人の歌に似ていると父が言ったのがこの民謡を知るきっかけになった。
様々なストーリーが歌として残り後世に繋がっているのはとてもロマンを感じる。
ちなみに妻が彼を招致し、企画しているコンサートがもうすぐ。
ぜひ足を運んでください。
因みにどのような内容なのか?というと意味を持つものも多いが大体は作業歌などで意味のない言葉をつらつらと歌っているものも多くて、それもなかなか面白い。
最近お気に入りのカポエイラの歌は「草刈りをする人の歌」
現地ブラジルでも歌い継がれており、作者は不明。
カポエイラの試合でも頻繁に歌われる。
内容は奴隷制時代にセルトンの農場での奴隷たちの過酷な労働の日々を唄う歌。
当時の悲しみと辛さが表現されている。
Capineiro de ioiô capineiro de iaiá
Capineiro de ioiô capineiro de iaiá
Não corte capim daí
Capineiro
Só corte quando eu mandar
Capineiro
Não mexa com marimbondo
Capineiro
No tronco do mangangá
Capineiro
Na fazenda do Sertão
A tristeza era demais
Na fazenda do Sertão
A tristeza era demais
Era a cana na moenda
pra fazer garapa
era milho no pilão
pra fazer fubá
eu andava sete léguas
sem olhar pra trás
cada passo que eu dava
era um capataz
capineiro que corta cana
no meio do canavial
capineiro que corta cana
no meio do canavial
【和訳】
カピネイロのイオイオ、カピネイロのイアイア カピネイロのイオイオ、カピネイロのイアイア
ここで草を刈るな
カピネイロ
私が命じるまで刈るな
カピネイロ
スズメバチに触れるな
カピネイロ
マンガンガの幹で
カピネイロ
セルトンの農場で 悲しみはとても多い
セルトンの農場で 悲しみはとても多い
サトウキビを絞って ガラパを作るため
トウモロコシをひいて フバを作るため
私は七レグア歩いて 振り返らずに
一歩ごとに カパタズがいた
カピネイロはサトウキビを刈る サトウキビ畑の真ん中で
カピネイロはサトウキビを刈る サトウキビ畑の真ん中で