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転機を活かすものの見方

人生の転機って人それぞれあると思うけど、自分の仕事においての転機は間違いなく「粉体塗装工場の立上げ」という決断だと思う。

それ以前にも自分のしたい仕事に転職したり、そのしたい仕事をやめて急遽26歳で父の会社の跡を継ぐという決断とかもしてきたけど、今から12年前、仕事の問題を解決するため自社で塗装(粉体塗装)をするということを決めたことが今の自分にとって本当に重要な決断であり転機だった。

2012年夏 粉体塗装工場立ち上げ時の工事風景 

ネガティブな印象から見出した活路

塗装という仕事(塗装にも色々あるけれど我々の業界では金属製品への焼付け塗装という種類になる)は本当に大変であまり儲からないという印象だった。そもそも塗装の仕事は【3K】という「きつい・汚い・危険」というネガティブなワードで象徴されている職種でもあったし。
実際に外注先の塗装屋さんに引き取りに行くと、塗装をされている職人さんは顔に塗料が付き作業着も塗料だらけ。夏は暑く、冬はもちろん寒い。しかも安い単価でお願いしていたのでなんだか申し訳ないなとも思っていた。

弊社での粉体塗装時の防塵服と防塵マスクを着用した様子 夏は暑い、、、

しかし、そんなネガティブなイメージの「塗装」だが、設備投資をして自社で行うようになり考えが一変していった。塗装という仕事は確かにきつくて大変な仕事だけど、自社にとってこんなに可能性がある仕事は他には無いのでは?と思うようになった。

その細かい理由などについてはまた別の機会に書いていみようと思うけど、大事なことは、転機を求めて塗装を立ち上げた訳では無かったのに、この決断が自社にとって、そして自分にとっても大きな転機になる重要な局面だったという事だと思う。あの時の決断が無ければ今のような福山を飛び出して仕事をすることも無かっただろうし、こんなに沢山の人と出会うことも無かったかもしれない。そう思うと明らかに厳しくて未経験の世界に飛び込んで本当に良かったと今では思うことが出来る。

物事の本質を探る

先に記載した通り塗装業界というとネガティブな印象だけど、実際はすごくクリエイティブで楽しい仕事であることは間違いなく、今ではその塗装業界で仕事が出来ていることをとても誇りに思っている。
何事もイメージだけで判断することは大変危険であり、実際に見たり聞いたり体験したりしないと物事の本質ってつかめない。
要は、ネガティブな要素しか見えなかったことが、物の見方や考え方を少し変えるだけで真反対の世界を見ることが出来るということだと思う。

粉体塗装のかっこよさを伝えていきたい

弊社の取り組みで少しでも塗装業界のイメージがポジティブに変わり、この業界で働きたいという若者が増えるように、もっともっと面白い取り組みをしていきたい。


I think everyone has a turning point in their life, but I think the turning point in my work is definitely the decision to "start up a powder coating factory."







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