フランス葬儀事情#05
世界のお葬式に関する話題をお伝えしています。
※2011年にフランスの葬儀業界を視察した際の内容を業界誌で「フランス葬儀業界探訪記」として特集して頂いた内容の抜粋となります。記載されている数値は当時のものになります。
EFFA専門学校訪問「就職率100%?」
EFFA専門学校は、国内で70%が加入しているというフランス最大の組合によって運営されている、葬儀業従事者・志望者向けの専門学校です。
フランスでは、葬儀社就職後1年以内に法律で定められた96時間のプログラムを受講しなくてはなりません。
このプログラムは一度を受ければ良い、ということで、求職中の方の入学が半数を占めています。
他にも就職向けスクールは多数あるそうですが、他より学費が高めであるこの学校の人気がある秘密は、卒業後1ヶ月以内で就職率100%(!)だからだそうです。
基本となるプランナーコースの他に、ディレクターコース・エンバーマーコース・経営者向けコースが併設されています。全コースあわせると、一年で300人が入学します。
男女比は若干女性が多いくらいで、特にプランナーコースとエンバーマーコースは女性が多めとのことでした。
気になる96時間のプログラムの内容は、「法律学」が40時間、「宗教別のセレモニー方法」が8時間、「葬儀契約」が8時間、「エンバーミング」が8時間、「心理学」が8時間、「セレモニーオーガナイザー」が8時間、「実技」が16時間となっています。
今まで見てきた中でも「フランスでは法律で決まっていて」ということが多かったように、フランスでは葬儀に関する法律が多数あるため、全体の半分近くを「法律学」が占めています。自治体によって細かく条例が異なる場合もあり、正しい法律の知識が無くては、プランナーとしての活躍もままならなくなってしまいます。
ちなみに96時間のプログラム終了後は、卒業試験を実施していますが、現在合否判定はありません。
2013年からは、合格者のみがプログラム修了として卒業証書をもらえるようになるそうなので、来年が狙い目ですね。
フランス葬儀事情#06に続きます。
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