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山下達郎@愛媛県民文化会館ライブを見た

これまでこのnoteや自分がやっているソーシャル関係でも山下達郎さんについて言及したことはほとんど無かったと思う。人生の節目節目で大きな影響を及ぼした自分にとってとても偉大なアーティストであるのは確かなのだが、あまりにも多くの人から支持されている素晴らしい音楽家なので自分ごときが何か語らせていただくことなどおこがましいと思っていた。

だが自分の音楽人生を振り返るnoteを書いているうちに山下達郎さんと自分の接点や感じたことなどを整理して書いていきたいと思うようになった。時間はかかると思うけどけっこう面白いことがかけると思うのでちょっと時間をくださいませ。

という訳でそれに先駆けて山下達郎さんの愛媛県松山市のライブに行ってきたのでそのレポートを簡単に書いてみたい。3年ぶりに始まった全国46本のコンサートツアー「PERFORMANCE2022」で、東京のライブは見事に外れ地方公演分を少し入れておくと当選率上がるかなと思って入れた当て馬だった松山だけ当たったのだ。地方遠征は久しぶり。コロナ禍もあったのでコンサートだけでは言えば2019年5月にエルメート・パスコアールを見に熊本へ行って以来だ。

松山市は元より愛媛県も人生初だ。20数年前の大阪営業所勤務時代、四国エリア担当の営業セールスが出張で道後温泉に泊まったと話しているのを羨ましく思ったことがある。あの頃はまだ四国の各地区にもCDショップがあったのだ。会場は愛媛県民文化会館、丹下健三設計の西日本最大クラスのホールだそうだ。このエリアの規模ではなかなか満員になることがないそうで逹瑯さんもホールが出来たときはいっぱいになったけどもう2度と出来ることはないだろうな、いっぱいにならないだろうなと思ったほど、5階まで席がある立派なホールだ。それを2013年と今回の2022年と2回も満員にしているのは素晴らしいことだ。

まだツアーの途中であるのでセトリや詳細は書くことは出来ないが、素晴らしいコンサートだった。何よりも歳69歳にして全く衰えぬ達郎さんの声の素晴らしさ。2019年10月の中野サンプラザに友人のツテでチケット入手して見たのがなんと20年ぶりの達郎さんのライブでその時には現体制のリズムセクションのグルーヴ、特に小笠原さんのドラミングに違和感を感じたのだが今回は全体が山下達郎バンドであり、今の達郎さんのリズムに寄り添った成果なのだということがとても伝わってきた。

中間部である曲が山下達郎さんのエレピ弾き語りで演奏されるのだが蛍光色のシャツを纏った逹瑯さんの声と分数コードの和音、そして宮里さんのサックスが残響がたっぷりと響くホールの中で共鳴しあい何かに包み込まれるような瞬間があった。その時、僕は山下達郎さんが音楽の神様にように見えた。過去に何度かあった個人的な音楽体験だが邦楽のアーティストでは初めての体験だ(当時は気が付かなかったがフィッシュマンズの1991年後楽園ルナパークイベントもそんな体験だったと思う)。そんな風に感じたのは自分だけだろうけどこのことをnoteに書かねばと思って今この記事を書いている。

またアンコールの最後の一つ前に演奏される曲が自分の初めて買った山下達郎のアルバムのオープニング曲だったことも自分にとって因縁深いこととなった。今の世の中を描写したかのような吉田美奈子さんのリリックがとても心に響く。このことはまたいずれ記事にしたい。

それにしてもこのツアー、もう1回みたいな。東京でなんとか当たらないものだろうか。

【追記】
ライブ遠征が2019年のエルメート・パスコアール以来というのは誤りだった。3月に田島貴男さんのソロライブ見に大阪に行っていた。このライブも記事にしたいのだが・・・。

最後まで読んでいただいたありがとうございました。個人的な昔話ばかりで恐縮ですが楽しんでいただけたら幸いです。記事を気に入っていただけたら「スキ」を押していただけるととても励みになります!