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「孫子」を読んで感じたこと

2023年11月に行政書士の資格試験を無事受け終わり、
AM2時台に起床していたことから解放され、
徐々に人間らしい生活を取り戻しつつある私です。
折角早起きし、朝活する習慣が身についているので、
これをそのまま無くしてしまうのは、勿体無い。
でも、試験勉強はもうする必要がない。
よって、時間がポッカリ空いてしまうので、
以前より、したかった読書に時間を費やすことにする。
まず1冊目として「孫子」(浅野裕一著)
を読んでみる。
この本は、結構以前に購入し、
ざっくりと一回は読んだことがあったのだが、
改めて熟読したいと思った一冊である。
それでは、本の内容に入っていこう。


総括

先ず、簡単に概略を書くと

孫子とは、紀元前500年ごろ、中国春秋時代に呉国に仕えた名将軍で、呉国の発展に大いに貢献した人物である。
「孫子の兵法(孫子)」は、中国春秋時代(紀元前500年ごろ)に、思想家孫武によって書かれたとされる兵法書のことをいう。
「孫子の兵法」は軍隊の配置、戦術の実施などを取り上げた兵法と謀略の極意の集大成であり、中国の歴代の武将だけでなく、日本でも鎌倉時代、戦国時代の武将の必読書であったし、ナポレオンも「孫子の兵法」を学んだとされ、現在でもアメリカ軍で軍事における教科書として参照されるほど影響力が高い。ビジネスにおいても幅広く活用されており、マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツが愛読していることでも知られている。

正式には「孫子」は書物の名称を指す。又著者の孫武の事を孫子という事もある。以下、今回読んだ本「孫子」はそのまま「孫子」と表することとする。
実際に今回読んでみて、
「孫子」自体は、兵法書であるが、
現在の生き方やビジネス及び人生の指南書として
十分に役に立つと思いました。
「ことあるごとに読み返したい。」
そう思える良本である。
それでは、実際に私が今回、為になった項目を抜粋していきたいと思う。

「兵は勝を貴びて、久しきを貴ばず」

勝負事は、速やかな勝利こそが 最高とみなして、 決して長期戦を高く評価したりはしない。 その勝負に対する投資(時間、お金)に見合う利益が得られ、 割合う事業となるかを見定められる者のみが、自分や家族を守ることが出来る。

「知者の虜は、必ず利害を雑う」

全ての物事には 必ず利益の側面と害悪の側面とが 表裏一体を成す形で併存している。 利の一面にのみ目を奪われて行動すれば やがて隠されていた害の側面に足をすくわれる。 害のみに思慮しても 心配ばかりが先に立ち 結局は一歩も行動できないまま終わる。
上手いことばかり言う話には必ず裏があるということか。 利害損得を計上し、あらかじめ対策し挑むことが大事。

「高陵に向かうは勿れ」 「兵の形は水に象る」

戦いは高いの丘の上に陣取っている敵軍を攻め入ってはならず 逆に高い丘から下に攻め入るは利となる。 そもそも軍は水を模範とする。 高地から低地へと走る。 敵の兵力が優勢な実の地点を回避し 敵の備えが手薄な虚の地点を攻撃して勝利する。
うまく敵軍の態勢に従って変化することこそ。 これを神妙と称するのである。 勝負は有利な条件に持ち込み戦い、 水の流れのように臨機応変に柔軟な 対応が求められる。

「死者は以て復た生く可からず」

そもそも戦闘に勝利を収め、
攻撃して戦果を獲得したにもかかわらず、
それがもたらす戦略的成功を追求しないで、
ダラダラと戦争を続けるのは、国家の前途に対して
不吉な行為である。
戦争全体を速やかに、しかも、勝利のうちに終結させるとの
戦略目的を役立たせるべく、折角挙げた戦術的・局地的勝利から、
戦略的成功を最大限に引き出す必要がある。
そもそも戦争は、それ自体が目的なのではなく、
政治上の目的を達成するための、
数多い手段の一つに過ぎない。
ともすれば、この戦争をいかに早く終わらせるかとの思索は、
開戦に踏み切る前も、戦争中も、君主や将軍が常に念頭に置くべく
最優先の課題となる。
せっかく勝利を勝ちとったのならば、
それを最大限に活かさなければ勿体無い。

まとめ

今回「孫子」を読んでみて、自分なりにまとめてみると。
先ず、戦いを挑む前に
相手のことを十分に調べ、
自分のことも客観的に分析し、
勝利することができる算段が取れる場合にのみ、
挑むことが得策である。
また、挑むことのメリットのみならず、
デメリットも考察すること。
その比較衡量で判断すべし。
そして、挑んだからには、
速やかな勝利を目指す。
ダラダラと続けることの消耗は計り知れない。
高地から低地に流れる水のように、
有利な条件で、柔軟かつ臨機応変に
戦いを進めることを念頭に置く。
そして、無事勝利を収めたからには、
その武器を最大限に活かすこと。

このあたりを何かを挑戦する際に、
肝に命じ行動していきたいと
思いました。




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