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苦しいときには笑え

【苦しいときには笑え】

またもや緊急事態宣言である。

あれから1年だ。
最初の頃からして、私たちはずいぶん強くなった。

強くなったというよりは・・・動じなくなった?

コロナの問題点は、フラストレーションがたまることだと先日書いたが、
もう一つ、

「やる気がなくなってしまう」

という問題。
動じなくなったというよりは、感じなくなった。

一年前は、何が起こっているのかもわからず、ただ必死にひきこもって耐えたという感じだったが
今年の方が、事態は悪化しているにもかかわらず

「またかー」

という感覚でしかない。

モダンタイムスの方針としては、コロナの政策に関しては抗わない、と決めているので
20時までと言われれば20時、休業と言われれば休業せざるを得ないわけだが

こういう状況が1年も続いて、心のどこかに

「頑張っても無駄なんじゃないか」

という感覚が芽生え始めている。
17時から20時という、たった3時間の営業、

「どうせお客さん来ないよねー」

そういう気持ちと、毎日闘っている。
きちんと掃除をし、きちんと仕込みをし、合言葉は

「今日も笑顔で!」

お客さんを迎える準備をする。

・・・でもやっぱり、

「頑張って仕込みしたところでなぁ・・・」

自分だけではない。町中が、そんな空気になってるんじゃないかと思う。

「だったらもう、休んでしまおうか。」

という店と

「だったらもう、政府の言うことなんか聞かない!」

という店。

全力で頑張れない状況のまま、頑張ったって結果の出ないまま、モチベーションだけを保ち続けるのは、至難の業である。

ふと

「コウモリ」

の話を思い出した。
コウモリはなぜウイルスを体内に保持しながらも死なないのか。それは、

「ナチュラルキラー細胞」が多く、常に活性化されているからだと書いてあった。

ナチュラルキラー細胞とは、体内に入ってきた菌や悪くなった細胞を、攻撃してくれる細胞のことだ。
人間においては、常にナチュラルキラー細胞が必要以上に活性化されていると、健康な細胞までも破壊してしまうので、普段はおとなしくしており、悪い細胞や菌を見つけた時に攻撃する仕組みなのだそうだ。

そして、笑ったり、運動をしたりすることで、このナチュラルキラー細胞は適度に活性化される。

これだけ長い間ストレスをため、誰かと会って大声で笑ったり、スポーツをしたり、歌ったり、踊ったり・・・そういうことを制限されている間に、ナチュラルキラー細胞が、ずいぶん弱くなってしまったんじゃないかな。

度重なる緊急事態宣言や、行動制限によって
人間の免疫力はさらに低下し、さらに、ウイルスに弱い身体へと変化していくという、悪循環。

「緊急事態宣言だ」と言われても、何も感じなくなり

「何かを頑張る気力」すらなくなり、「笑う」こともなくなり、やがて

誰かが死んでも

「あぁ、またか。」

そんな集団になってしまうのではないか。

私たちは、どんな状況においても「心」を失ってはいけない。

繊細過ぎる心は、この状況に耐えられないのかもしれないけれど
だからと言って、何も感じなくなってしまっては、さらに弱くなる一方だ。

笑おう。

今日も明日も明後日も。

笑って過ごすことを大切に考えよう。

「苦しいときには笑え」

これは、剣道の師匠の教えである。

「苦しいときには笑え」

もっと強くなるために。

2021年4月22日(木)ModernTimesヒロ

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