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玉虫色


湯川秀樹曰く

「未知の世界を探究する人々は、地図を持たない旅行者である」

この言葉は、のもと物理愛 さん @binloji_nomoto のYouTube を見ていて最近知った。

https://youtu.be/D1HLrg--UKk?t=1263

最初は、おお!とさすがノーベル賞取った学者さんだけあって、前人未到の地にペンと紙だけで切り込んでいく知的な開拓者の言葉だなあ、と納得した。

中性子と陽子がどうしてバラバラにならずくっついていられるのか?そこには「強い力」があるはずで、それを媒介する素粒子の存在まで予言し、数年後その粒子が観測された。

この偉業を「地図を持たない気ままな旅行者」とさらりと表現したのなら「かっこよすぎじゃないですか!」と思わず叫びたくなるわけですよ😍🥰✨


ところが。数日後見直してみて、アレ?と思った。

地図を持たず、食糧も、水も尽き、呆然と灼熱の荒野に立ち尽くす「旅行者」の絵が浮かんだのだ。

最近暑いから、こんな映像が浮かんだのかもしれないが、未知の世界に夢や探究心の力で切り込んでいくが、地図がなければ迷い、力尽きてしまうかもしれない。

でも未知なんだから、未知の領域なんだから、先輩たちが残してくれた足跡もないし、あってもあちゃこちゃひっちゃかめっちゃかだったり。古すぎて役に立たなかったり。

湯川秀樹は無事ゴールにたどり着いたが、必ずしも志を果たせない事も当然あるわけだ。

湯川秀樹も、実は影では「砂漠の放浪者」になった気分の時もあったかもしれない。

で、地図のない場所で、どうやって生き延びるのか?

答えはいくつかあると思うけど、思いつくまま書いてみる。

❶他の放浪者と出会い、情報を交換する
旅先で運良く話のできそうな人物と出会えれば
あっちは危ない、こっちには水があるなど貴重な情報をシェアできるだろう。

❷ともに旅をする
さらに互いの信頼関係ができれば、長い辛い旅の一部をその人物と過ごす事ができるかもしれない。一人で苦しみ悩むより、旅はずっと楽になるだろう

❸パーティーを築く
そんな人物が一人増え、二人増え…やがてキャラバンを組めれば、外敵などから身を守ることもできるようになるし、お前は見張り、お前は食事、など役割分担をしながらより内容のある「旅」を続ける事ができるだろう

湯川秀樹のように紙と鉛筆だけで人類に多大な恩恵を寄与できる人は少ないのだと思う。

なので大抵は123な感じですよねー。☺️✨

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