見出し画像

トライアスロン基礎知識#5 ウエットスーツの選び方

今回の記事ではトライアスロンのスイムパートで必要となる「ウエットスーツ」について詳しく解説します。トライアスロンを始める上で、必ず購入しなければならないアイテムなので、その特徴や購入方法を踏まえた「選び方」を紹介していきます。

1. ウエットスーツの役割

まずウエットスーツがどのような役割を果たすかと言うと、大きく分けて以下の3つがあります

・浮力を高める
・保温
・素肌を守る

ウエットスーツと一言に言ってもサーフィンやダイビングなど、様々なシーンで使われていますが、用途が違うのでスーツの作りや役割が異なります。トライアスロン用のウエットスーツは「安全に、ラクに、速く泳ぐ」ことを目的に設計されています。

2. ウエットスーツの種類① 袖の有無(フル or ロングジョン)

袖の有無によって以下の2種類に分けられます。

・フルスーツ(袖あり)
・ロングジョン(袖なし)

■フルスーツの特徴
・浮力が高く、泳ぎやすい
・保温性が高い
・泳ぎが苦手な人、初心者の人にオススメ

■ロングジョンの特徴
・肩や腕が動かしやすい
・脱着がしやすい
・涼しい(真夏のレースにオススメ)

選ぶ際のポイントは「浮力」と「保温性」です。
「浮力」は水泳が不得意な人にとっては泳ぎの助けになりますが、泳力の高い人にとっては浮力が高すぎるスーツを着ると泳ぎのパフォーマンスを発揮しきれないことがあります。
「保温性」はレース時の天候や水温のコンディションに合わせて選ぶ必要があり、猛暑の中で保温性の高すぎるスーツを着ると体温が高くなりすぎる危険があります。

3. ウエットスーツの種類② ワンピース or セパレート

スーツの構造タイプとしては以下の2種類があります。

・ワンピース
・セパレート

■ワンピースの特徴
・水の抵抗が少ない
・保温性が高い
・セパレートに比べて安価

■セパレートの特徴
・身体を動かしやすい
・脱着がしやすい
・トップ(上着)をフルとロングジョンで使い分けられる

現状はワンピースタイプが主流ですが、脱着がしやすく、トップ(上着)も容易に変更ができるセパレートタイプの種類も増えつつあります。

4. 素材

ウエットスーツは基本的に「ラバー」で作られています。素材の厚みはスーツによって異なりますが、最大5mm程度が一般的です。上級者向けのスーツだと部位によって厚みを調節し、より泳ぎやすい設計がされています。(関節などの部位を薄くすることで可動しやすくなる)

また上質なウエットスーツはラバー素材が柔らかく伸縮性が高いので、身体が制限されることなく、なめらかに動きます。自分が求めるパフォーマンスや予算から総合的に判断して選んでみましょう。

5. 購入方法・金額

ウエットスーツの購入方法は以下の2種類があります。

・オーダーメイド
・レディメイド(既製品)

オーダーメイドだと自分の身体を細かく採寸したうえでスーツを仕立てるので、身体にベストフィットするスーツを作ることができます。ラバー厚みや袖の長さなどもカスタマイズすることができるので、自分の求めるパフォーマンスに合う一着ができるでしょう。金額の相場は4〜6万円程度です。(エントリーモデル)

レディメイド(既製品)はメーカーが定めるサイズ規定で作られたものなので、サイズのバリエーションは限られますが、自分に合うものが見つかればオーダーメイド品より安価に購入することができます。金額の相場は2〜4万円程度です。(エントリーモデル)

また、トライアスロンを始めたばかりの初心者にとっては「レンタル」というのも選択肢の一つです。購入するよりもずっと安価に試すことができるので、初めのうちは練習やレース用にレンタルして使用感を確かめたうえで購入判断することができます。最近ではネット注文して郵送してもらうスタイルが多いです。

まとめ

以上、ウエットスーツについての解説でした。

ウエットスーツはトライアスロン用具としては高価な部類に入るものです。しっかりと特徴を把握したうえで、自分に最適な一着を探してみてください。

----------------------------------------------------------------------------

なお今回の記事内容は僕のYouTubeでも動画解説しております。よろしければYouTubeの方もご覧いただけますと嬉しいです!


大好きなトライアスロンを盛り上げ、初心者のデビューを応援したい🏊‍♂️🚴‍♂️🏃‍♂️ 競技普及のために発信活動をしております、よろしければサポートをお願いします。