トライアスロン基礎知識#6 スイムの泳ぎ方は何がいい?
今回の記事ではトライアスロン スイムパートでの「泳ぎ方」について紹介をしていきます。
トライアスロン初心者にとってスイムは最も不安要素の多いパートだと思います。実際のレースでは泳ぎ方に決まりはあるのか?犬かきでも大丈夫?途中で休憩はできるの?そんな疑問にお答えします。
1. 泳ぎ方
結論から言うと、トライアスロンでの泳ぎ方に明確な決まりはありません。
いわゆる自由形なので、ほぼ全ての選手は最も速い泳法である「クロール」で泳ぎます。ただし、泳ぎに自信がない人はもちろんラクな「平泳ぎ」でも「犬かき」でも大丈夫ですが、あまりにゆっくり泳ぐとスイムパートの制限時間に間に合わない可能性もあります。基本的にはクロールで泳ぎ、疲れた時だけ平泳ぎに切り替えるのがオススメです。
2. 泳ぐ時の注意点
一般的に泳法としてはクロールが速いですが、「前方の確認が難しい」のが欠点です。トライアスロンのスイムではコース上のブイ(浮き)に沿って泳ぐ必要があり、自分が進んでいる方向をしっかりと把握することが重要です。なので、正面の視界を確認する「ヘッドアップ」というテクニックが必要になります。
また平泳ぎをする時はキックの範囲が横に広がるので、ぜひ周囲の選手への配慮をしてあげてください。トライアスロンでは大多数の選手が同時に泳いでおり、いつ誰が自分の足下にいるか分かりません。悪気は無くとも、気づいたら人を蹴飛ばしていた、ということはよくあります。また、自分自身もその被害者にならないよう相手との距離感を保って、お互いに安全にレースを進めることが大切です。
3. 休憩
平泳ぎを挟みながら泳いだとしても、どうしても体力の限界がきて身の危険を感じることはあります。そんな時は近くのブイ、コースロープ、ライフセーバーのボートなどに掴まって小休止することがルールで許可されています。
注意点として、ライフセーバーの手を借りてしまうと「救助」を受けたことになり、その時点でレース失格となってしまいます。またブイやロープに掴まってそこに留まるのはOKですが、それを伝って進むことは禁止されています。
また「背浮き」の状態で小休止することもできます。ウエットスーツを着ていれば身体は水に浮きやすくなるので、いつも以上にリラックスした状態で水に浮くことができるでしょう。
なおレースによってはコース上の指定場所で上陸して、再度入水するパターンがあります。上陸ポイントでは給水地点(エイドステーション)があったり、ゆっくり休むことができるので、そこでひとまず息を整えるのも良いでしょう。
4. まとめ
以上、トライアスロンの「スイムの泳ぎ方」についての紹介でした。
僕もトライアスロンを始めたばかりの頃はクロールだけで全ての距離を泳ぎ切ることは難しく、何度も平泳ぎを挟んで呼吸を落ち着かせながら泳いでいました。
初心者にとっては泳ぐことへの不安や恐怖心は必ずあると思います。決して無理はせず、まずは自分の泳ぎやすいスタイルでチャレンジしてみてください。
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