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勝負する土俵を変えるということ

海外のトライアスロンニュースで、プロトライアスリートのLucy Charles-BarclayがSuper League TriathlonのスーパースプリントレースであるSLT Arena Gamesに出場することを発表しました。

おそらく海外の聞き慣れない単語が並んだと思いますので、少し補足すると”Lucy Charles-Barclay”とはイギリスの女性プロトライアスリートで、主にIRONMANを主戦場に活躍しており、競技力もさることながら、そのルックスの良さも相まってとても人気の高い選手です。トライアスロンを長くやっている人なら一度は聞いたことがあるでしょう。

”Super League Triathlon”とは2017年に新しく発足した世界的なトライアスロンレースの枠組みで、これまでにない追加ルールやレース形態などの新しい試みを採用することで、トライアスロンのさらなる人気獲得と競技普及を目指してグローバルにレース展開しています。

そして”SLT Arena Games”はそのレース形態の一つで、プールでのスイムと、インドアのライド(ローラー)とラン(トレッドミル)を組み合わせた、屋内完結型のトライアスロンレースです。距離設定はスイム200m、バイク4km、ラン1kmのスーパースプリント。

これまでLucy Charles-Barklay(以下、ルーシー)はスイム3.8km、バイク180km、ラン42.195kmという気が遠くなるくらい長距離のIRONMANレースを舞台に戦っていましたが、今後は土俵を変えて、瞬間的な爆発力を要するスプリントレースに参入します。(おそらくロングレースも続けるとは思いますが)

ルーシーはこの競技参入について、「自分にとって大きな挑戦ではあるが、長距離レースで培った肉体が短距離でどこまで通用するか、とても興味がある」と語っています。

また昨今のコロナウイルスの影響で、従来のトライアスロンレースが満足に開催されず、観客も密集しての観戦ができない状況。その一方で、SLT Arena Gamesのような屋内完結型であれば、テレビやインターネットなどでも中継・観戦しやすいため、選手にとってもファンにとっても良い機会であると伝えています。

つまり、ルーシー自身のアスリート活動における新しい挑戦でありながら、昨今の情勢に対しての柔軟な対応でもある、という2つの意味を持つ今回の土俵変更。僕らも見習うべきところがたくさんあるような気がしました。

通常、人は現状維持を好み、変化を嫌う傾向があります。しかし、変わらないことはリスクでもあり、このコロナ状況下では動いた者と動かなかった者、その違いは顕著に表れてくると思います。

皆さんは、変化していますか?

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