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第32節 対湘南ベルマーレ プレビュー


はじめに

  サガン鳥栖は、ここ 3 戦を 1 分 2 敗の勝点 1 と「勝ち星」がない。というか、2 得点の 7 失点ということで『守備崩壊』という言葉も聞かれる。 しかし、シーズン序盤から選手層の薄さはある程度、織り込み済みであったとも言えなくない。特に終盤戦は、降格圏の各クラブの粘りについて一番よく知るのが、我々、鳥栖サポであろう。勝負は常に非常なものだ。

  では、ここまでのデータを見ながら、プレビューしていく。


ここまでの成績

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  鳥栖は現在 7 位、対する湘南ベルマーレは 17 位と降格圏内である。この2クラブを比較すると、勝率では差があるものの得点、失点の差は思ったほどない。

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  直近、5試合では、まだ鳥栖の方が成績は良いが、現在の状況を考えると安心はできないといったところか。鳥栖は、ホームという好条件を有利に試合をすすめたい。

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近5試合の戦績とデータ

  今回は Football LAB (https://www.football-lab.jp/)のチャンスビルディングポイントをデータから2クラブを比較した。チャンスビルディングポイントの説明はこちらから。

  先ずは、攻撃、パス、クロスのデータから。順位は、近5試合のポイント順で並べている。

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  いずれも攻撃の数値は20クラブ中でも、両チームは高いポイントとなっているのがわかる。続いて、シュート、ゴールのデータを見てみると…。

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  すこぶる良くない。ここ5試合で、湘南は 3 得点、鳥栖は 2 得点であるのもうなずける。特に鳥栖は攻撃のポイントが高いが、勝ちに直結するシュート、ゴールまで行けてないということが明らか。フォワードを含め攻撃陣の奮起が望まれる。メンバーを変えるという決断も必要かもしれない。


守備の再構築を

  そして最後は、守備、奪取、セーブのデータ。

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  ここ2試合の大敗が大きく影を落としているデータではあるが、守備の改善は急務であることは事実だ。魅力的な攻撃が評価されるのも、ここ一番んの堅実な守備があってこそ。ここにきて、守備の固定化が「疲労」と「戦術の穴」という要因で大きく機能していない。徳島戦の後半から、エドゥアルドに変えて中野伸哉をCBの一角に入れたが、小手先だけの変更ではなく、来季に向けた編成も考え、メンバーを選ぶ必要性に迫られている。


最後に

  今日の試合はどのような結末が待っているのか、鳥栖もACL出場権に望みを繋げるためにも勝っておきたいところ。対する湘南も降格圏脱出に向け、なりふり構わずやってくるだろう。結果はともあれ、激しい戦いになるのは必至だ。

  鳥栖は同時に来季の編成も考慮した上で終盤戦を戦うべきだと思っている。また来季に残留争いをしてしまうことは大きな損失となるのは間違いない。監督・選手のベクトルとフロントのベクトルが、早く合致するクラブとなるためにも、試練の終盤戦となってくであろう。

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