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悪意にまみれたナイフが汚れなき弱者を傷つけないように

3年A組というテレビドラマ、観たことありますか?

観たことない人はぜひ観てください!😂

去年の冬に放送されていたドラマだけど、ここ何日かであらためてこのドラマを観てみました。

noteのタイトルはそのドラマの中で出てくるセリフの一つです🙋🏻‍♂️

「3年A組」という名前から想像できるとおり学校を舞台にしたものです。
柊一颯(ひいらぎいぶき)という先生がクラスの生徒を人質として学校にたてこもり、そのクラスである生徒がネットでデマを流されたことで誹謗中傷を受け死に追い込まれたという過去の出来事を通して様々なことを生徒たちに伝えていくヒューマン・ドラマです。

このドラマではほんとに多くのことを学べます📖
・見たものをそのまま受け入れることのあやうさ
・言葉がどれだけ人を傷つけうるのか
・立ち止まって考えることの大切さ
・自分を守るために人は安易に他人を傷つける
・危機感を自分ごととしてとらえられるか
・追い詰められたときにどうなるか
・伝えないとわかりあえない気持ち
etc...

ドラマのなかの1つのテーマにtwitterのように匿名で好きなことを投稿できるソーシャルネットワークサービスがあり、前述の生徒がいわれのない誹謗中傷を受けるというものがあります😢

それを見たときに昔オンラインゲームにハマっていたときのことを思い出しました(ここから別で書いたので謎に文体がかわる)

〜〜〜〜〜〜〜回想〜〜〜〜〜〜
当時は匿名掲示板としてあらゆる話題について語られており2ch掲示板が有名で、自分がやっていたゲームの小さなサーバー用のスレッドもあった。

そこではゲームに関する有用な知識や、雑談、この人がすごいといった様々な話で盛り上がっており、自分はROM専で情報収集の日々を送っていた。

あるとき、そこに一人のプレイヤーに関する中傷が書き込まれた。
中傷されているプレイヤーは自分がリーダーをやっているチームのメンバーの一人であり、その内容がまったくのデマカセだった。
当時の自分はそのことに黙っていられずにその人を擁護する書き込みを自分であるとわかるように投稿した。

すると、しばらくしてその人からゲーム内で個別の連絡があり、中傷を投稿したのが自分であるかのような非難を受けた。

なにがなんだかわからずに、掲示板を見てみるとそこでは中傷した投稿と擁護した投稿がどちらも自分の投稿で、とんだ自作自演であるかのような雰囲気が出来上がっていた。(もちろんそんなはずはないのに・・・)

もはや何を言っても覆らない空気が出来上がっており、自分のチームメンバーを誹謗中傷した非道なリーダー、自作自演で自分の名声を高めようとしたピエロ、そのような数々の投稿がしばらくその掲示板では続き、それに自分は耐えられずしばらくそこを見ないようにした。

すべてのプレイヤーがその掲示板を見ているわけではないけれど、オンラインゲーム内でも不穏な空気が漂いとてもいたたまれなくなったことを思い出した。

なぜそれが起きたのかについては、少ししてから気づいた。
その掲示板ではインターネットを契約しているプロバイダの接続情報が表示されていた。
yahooとかbiglobeとかそういうプロバイダの名称の前に地域の情報と接続ごとに変わるIPアドレスが記載されていた。
原因は中傷の投稿が地域とプロバイダが自分が利用していたものと同じだったこと。
投稿した自分からすれば偶然の一致でしかないけれど、掲示板の住民からすればその一致だけで叩くには十分な理由だったようだ。

〜〜〜〜〜〜〜回想おわり〜〜〜〜〜〜

この体験は当時の自分にとってものすごく衝撃的だった。
仲間を守るために投稿したのにもかかわらず、偶然その情報が一致したことでまもるどころか中傷を投稿した犯人扱いされ、あろうことか守ろうとしたメンバーから非難され、自分に対してもいわれのない誹謗中傷を受けるなんてまったく想像もできなかった。

匿名という世界の恐怖をこのとき自分は経験した。

だからこそ、このドラマで語られていることが自分にとってはわかりすぎて、昨年リアルタイムで観ていたときにも、とにかくたくさんの人にこのドラマで語られていることが、柊一颯が伝えたいことが届いてほしいと思っていた。

心無い言葉は、「悪意にまみれたナイフ」であり、「けがれなき弱者の心」を容易に傷つけます。

3.11.のときに津波による悲惨な映像の数々が連日連夜TVで放映されていたことで実際の現場にいなくとも心を病む人が大勢いた。

それと同じようにオンライン上に飛び交う心無い言葉の数々は直接の当事者のみならず図らずしてそれに触れてしまった人も傷つけている。

鋭利な刃物のような言葉の数々によって攻撃を受けている人のことを想像してつらくなる人がいる。

だれもが見える場所で投稿することで、それがめぐりめぐって誰かを傷つけてしまうかもしれない。
そんなつもりじゃ全然なかったのにっていうことがいともかんたんに起きる。

伝える人と受け取る人は別の人間だからそういったことが起きることを100%防ぐなんてことはさすがにどうしようもない。

けど、そうならないように自分の頭の中で想像力を全力で働かせてから言葉を紡ぐ努力はできる。心がけることはできる。

そんなことをドラマを観ながらおもっていましたとさ。

おしまい。

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