まだ5号だなんて……!
台風5号が北上している。きのうは南海トラフに関連があるのかどうかはっきりしない地震があった。巨大地震の可能性は高まったが、巨大地震はこないかもしれない——地震の予知はその程度のレベルだろう。
たくさんの予算をかけてデータを収集しているはずの気象もよく外れる。北上中の台風5号にしても、列島寄りに進路を変えた。それでいて、気象予報士の中には自信たっぷりで、外れても平然と予報を続ける。
つい数年前まで、趣味は子供のころからキャンプ一筋だった。関連する、たとえばルアーフィッシングなどに手を広げたが、長続きしなかった。ルアーに関しては、国産の道具がない時代にはじめたので苦労も多かった。こうした“野遊び”にとっては天候がとても気になる。
夏だと人が去った9月に休みをとって出かけていた。とくに台風が日本列島に近づきやすいころである。根性がないから嵐を押してまでも野遊びには出かけない。キャンプの予定が近づいてくると、列島をうかがう台風の情報をしきりに集めた。
インターネットのおかげで、いくつかの情報に接するのが容易になった。気象庁、在日米軍、そして、たしか海外の国が出す台風の情報があった。それぞれに進路予報が違う。ほかのときだとナショナリストになりがちだが、キャンプ前に得たい台風の進路情報は、つい、米軍を頼ってしまっていた。
占領軍のすごさにただただ驚き続けた戦後を生きてきただけに、米軍へのコンプレックスが骨の髄まで染み込んでいるのだろう。結果として、その選択が正しかったかどうかは検証などしていない。終わってしまえば、「オホホのホ」だったからだ。
いま、日本列島に沿って、だが、かなり離れた太平洋の海上を北上中の台風がまだ5号だと知ってびっくりした。この時期だったら20号前後の台風だっておかしくない。やはり、猛暑の今年は、台風発生の数まで大きく狂っているようだ。
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