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山手線の駅から徒歩すぐの森をあるく。

2023年GW。
散歩が好きな私は、連休の合間となる5月2日、都内のとある森(と書いてもタイトルから想像できてしまうかもですが)を歩いてきた。

カラッとした気候のなか、気持ち良い森のなかの散歩道。

適度に風も吹いており、森の中にある池には波が立っていた。

森の中には、東屋と整えられた庭なんかもあったりする。

こちらは、明治神宮御苑。タイトルにある通りJR山手線、原宿駅から徒歩すぐのところにある森。
入場料は500円かかるものの、本殿の周りや反対側の竹下通りなどの人の多さがウソのような静かな環境(もちろん外国人の方を中心にほかに歩いている人もソコソコいるが)。
ウグイスなどの野鳥の鳴き声や、木々が風にゆれてさざめく音を聴いたり、とても山手線駅からすぐの場所とは思えない。

この御苑自体は江戸時代は井伊家の下屋敷の庭園、その後明治時代に宮内庁の所管となり、明治36年頃に整備されたのだとか。

しかし御苑の周辺は畑がほとんどで、荒れ地のような景観が広がっていたのだとか(明治神宮のHPより)。


御苑の外の参道も今では豊かな森となっている

これを今のような豊かな森になるよう設計した中心人物が、日本の「公園の父」と言われる本多静六(1866年~1952年)という人。

ちょうどGW中に、本多静六の人生を描いた「若者よ、人生に投資せよ」という本をオーディオブックで聴いたので、ぜひ静六の手掛けた明治神宮に行ってみたいと思ったのだが、造園のほかにも印象的なエピソードが多い。

昨今「タイパ」という考え方が定着してきている感があるが、本多静六はタイパの先駆けのような人だった。

静六は実家で農作業を手伝いつつ勉強していたのだが、「米搗き」という作業の際には、足で踏みながら書籍を読んでいたそうだ。

米搗きの参考画像(JAすずしHPより)

家の掃除しながらオーディオコンテンツ(voicyなど)を聴いている私にはとても親近感w

ほかにも、勉学しすぎで健康を損ねたことをキッカケに、健康のために歩くようにするのだが、ただ歩くのではなく勉強の要点をまとめたカードをそらんじながら歩いていたのだそうだ。
まさしく健康のためにも散歩しながら、本多静六のオーディオブックを聴いている私は、やはりシンパシーを感じずにいられないw

このように工夫しながら勉学をし、ドイツ留学なども経て、国内で色々な実績を積み、明治神宮のような後世に残る仕事をした本多静六とその仲間たち。

彼らのおかげで、造営から100年超経過した2023年のGW、都心にあって豊かな森を爽やかに散歩できた。



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