【JBS】お客さん目線になってマーケティング4.0について考えてみる
ジブン株式会社ビジネススクール10月の参考図書『マーケティング4.0』をやっと読み終えました。
いろいろ示唆がありましたが、今回は「お客さん目線」になってマーケティング4.0について考えてみたいと思います。
マーケティング4.0を支えるのは「接続性」
まず、マーケティング1.0から4.0の変遷についてChatGPTさんにまとめてもらうと以下のような流れ。1.0はプロダクトアウト、2.0だとマーケットインのアプローチと言い換えられます。
本のタイトルに「スマートフォン時代の」とある通り、4.0を支える重要な概念は「接続性」。スマートフォンを手にしたことにより、ユーザーは常にネットに接続し、それによって行動様式が変わってきました。
試しにインターネットトラフィックの推移を調べてみたところ世界エネルギー機関(IEA)がデータを出していたので貼っておきます。2010年を1とすると、10年間で16倍になっているそうです。
本書ではこの接続性により「顧客は他者の意見をますます重視するようになっている」と指摘しています。
スマホ前・後で情報源が変化し、発信量は増えている
確かにお客さん目線で振り返ってみると、スマホを持つ前・後で相当行動様式が変わったと感じます。
私が社会人になった頃はスマホが出る少し前といった時期。
その頃は「飲み会幹事」という若手のタスクがあったのですが(苦笑)、頼っていたのは「ぐるなび」などのカタログ型プラットフォームでした。
ところが最近は、まず「食べログ」やグーグルなどで口コミを見ることが増えています。
宿泊先探しなんかもそうですし、「会社選び」もOpenworkのような口コミサイトが重要なツールになっていますね。
私はつい最近まで「ROM専」でしたから、口コミすら書くこともなかったのですが、note等で自分の考えや体験を発信することも、スマホを使うことでよりやり易くなりました。
接続性はピンホールマーケティングも支えている
そしてこの接続性を武器にすることでピンホールマーケティングも成立させやすくなったと感じます。
先日ピンホールマーケティングの事例として紹介したカフェ。
記事にある通り、駅から少し離れた住宅街にありながら人気のお店となっています。
ここは開業当初は地元の人中心だったそうですが、インスタグラムといったSNSの普及とともに遠くからのお客さんも増えてきたのだそう。
私も写真をアップしてますがw、自分の体験をシェアしたい!という顧客体験を提供しているお店で、マーケティング4.0時代に適応しているなあと感じます。
ニッチな商品販売も、リアルな商圏では成立せずとも、接続性を背景に全国・世界からお客さんを集めることができれば成立させることができますね。
増えるトラフィック量と裏腹に、リアル体験が差別化要素!
このように日常の多くの情報をスマホでやり取りしている現代ですが、本書では「ますますハイテク化が進む世界では、ハイタッチの交流が新しい差別化要因になりつつある」と指摘しています。
デジタル化によってCDが売れなくなったと言われて久しいですが、その一方音楽ライブの市場規模は2010年以降右肩上がりで、この先も成長していく予測が出ています。
事実、私も(音楽ではないですが)ラジコで野球中継聴いていたら、それに飽き足らず野球観戦のためスタジアムに昨年は5回ほど足を運びました(今年は行かなかったですが)。
リアル体験の入り口としてのデジタル体験というのが「マーケティング4.0」の世界においては重要で、本書でも「接続性の高い世界において、ブランドや企業にとって重要な課題は、オンラインとオフラインの要素を統合して総合的な顧客経験をつくり上げることである」とあります。
木下さんのVoicyコミュニティもまさに「オンラインとオフラインが総合されている」と感じます。
日常的にはvoicy聴いたり、noteで交流しつつも、「狂犬ツアー」などのリアル接点も用意され、そこではオフラインならではの体験ができ、「ワオ!」(※)となるわけです。
ということで今回はマーケティング4.0について、お客さん目線になって体験していることを中心に書いてみました。
このほかに、ではマーケティング4.0を踏まえて自分はどうするのか?という点について考えてみたいのですが、それはまた別の記事にしたいと思います。
--
余談
トップの画像ですが、ChatGPTさんに「マーケティング4.0をイメージさせる絵をかいて」とお願いして出てきたものです。めちゃくちゃ接続しまくってる感じですねw