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卵かけごはんのおいなりさん を作って食べる

発酵の伝道者、小泉武夫先生のサイトは時間があればチェックしている。
そこについ最近、ちょっと気になったレシピ記事が。

卵かけごはんでおいなりさん……?
スナック感覚……?

油揚げを裏返して焼くと、食感がカリっとしてとても香ばしくなります。

小泉武夫 食マガジン

なんだろうこれ。油揚げを裏返したときの食感というのが、想像できそうで想像できない。普通やらないと思うのだけど、自分が知らないだけで普通だったりする?

とにもかくにも気になってしまったので、翌日の朝食で試してみることに。
朝を待ち遠しく思いながらベッドイン。なんだこの遠足の前の日の感覚。楽しみすぎる。

さて翌朝、早速試してみる。書いてあるレシピは何も難しくないので、書かれている通りに作る。油揚げが1枚しかなかったので、ごはん半分だけ。やってみると、確かにこれはごはん1膳分なら油揚げ2枚が必要。

裏返してたまごごはんを詰めたらフライパンで焼く。

焦げ目がついたら出来上がり。簡単。

早速食べてみる。

おぉー、たしかに。これはなんかちょっとスナックっぽい。
そして、とても素朴でなんというか懐かしいような、昔っぽいような。こういうのを「いなたい」というのだろうか。本当にそんな感じ。どことなく漂う昭和感。悪い意味でじゃなくて。

いいな、これ。しみじみと良い。

油揚げがカリッとしているんだけどちょっともふもふ感があって、なかのたまごご飯もむっちりした感じになっている。味の濃さは自分次第なので調節しやすいところもポイントかも。

焼いた後は形がしっかりするので持ち運びにも良いかもしれない。いなり寿司のように手がベタつくこともない。なんかこれ、もうちょっと工夫したり洗練させたら今の時代でもウケそうな気もする。

油揚げって、裏返すとこんな風になるんだ。意外だった。

油揚げって、文字通り油で揚げてあるので、実はあんまり好みじゃない。味噌汁やけんちん汁、あとは煮物に入れるかもしれないけどそれ以外ではあまり自分で使うことはなくて、それはやっぱり「揚げ物」というカテゴリに自分が入れてしまっているからなんだけど。味自体は嫌いじゃないし、入れればにコクが出るので重宝はする。

というような若干の忌避感もあったのだけど、和食の中では一般的なのでもっと食卓に登場させても良いはずだし、自分も油揚げと和解したいなという思いがあったので、ここ最近は前よりも買う頻度が増えていた。つい先日も、稲荷揚げを作ってみたいと思って仕込んでみたところだった。ひとり暮らしだと一気に全部を消費するのは難しいので、大半は冷凍庫行きだったのだけど。

今回は一番安い油揚げでやってみたところなので、今度はちょっと良いヤツで試してみよう。

ちなみに、普通の稲荷揚げにする場合は高級なふっくらしたタイプよりも安い薄めのタイプの方がマッチするらしい、ということをどこかで読んだ気がする。どちらかというと油抜きをしっかりするかどうかの方が重要だったりするようなので、気になる方は白ごはんさんか樋口直哉さんのレシピを見ると良いと思う。

自分の中の油揚げ定番レシピが増えた。これは結構使えそうなので、今後も定期的にやってみよう。

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