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否定には提案をセットにしましょって話 #39

自分の意見と合わずに否定したくなることってあると思います。

私は妻と"話の尺"についてよく喧嘩になります。
「オチが無いなら短くしてよ」と。

女性なら激しく非難したくなる一言でしょう。
「ただ聞いてくれるだけでいい。解決策もいらない。」そんなコミュニケーションが男には理解できないのです。

会議における費用

とはいえ、仕事上の話はそうもいきません。
結果に繋げることが大切です。

10人で2時間の打合せをすると、20時間分の人件費が発生します。1時間当たり1,500円だとすると30,000円もの経費が発生する訳です。
(細かいことは省略しますが、人件費は手取りとなる時給でない点も大切です。)

たった2時間、されど2時間です。
10人で3万円の結果を出さなくてはなりません。

ありそうな会議

菓子メーカーでありそうな会議の例をあげてみましょう。

担当:今日はスナック菓子部門の新商品開発会議を行います。20代女性向けという方針でパッケージデザインを進めてきましたが、試作品アンケートによると40代からの需要が高かったので、ターゲット層を見直すこととしました。
部長:40代向けでは需要が見込めない。20代向けとして元に戻すべきだ。
担当:どのような点で需要がないと思いますか?
部長:40代がスナックなんて食べないだろう。むしろ10代にもターゲットを広げるべきだ。
担当:仮に10~20代をターゲットにするとして、商品コンセプトはどのようにお考えですか?
部長:コンセプトなんて細かいことはわからん!とにかく、お菓子は40代には売れないと言ってるんだ。

と、頭でっかち上司が参加するとよくある会議の流れかと思います。
登場人物は二人に絞っていますが、10人の打合せでこのようなやり取りが行われると無意味な会議となってしまいます。

もし、効果的な会議を行うなら、例えばこういう流れになると思います。

部長:そもそもどのようなアンケートを取ったのかな?スナックを食べる40代は私の周りには少ないんだが。
担当:アンケートは社員関係者から試作品を食べた方に行いました。今回の商品コンセプトは低カロリーで本格派。なので、原価から設定した販売価格では20代は興味があっても高すぎるという結果でした。
部長:なるほど。試作品を食べてくれたということは、そもそも当社に興味を持ってくれている人が中心ということか。対象が偏っているかもしれないね。
原価率さえ下げることができたら、20代以下をターゲットとする販売価格設定もできるということだね。製造部はどう思う?
製造:今回は、高価格帯でも健康的なお菓子というコンセプトを企画部から聞いていたので、コストより原料にこだわりました。ある程度妥協すれば、10%ほどコストカットは可能です。
部長:なるほど。では、販売価格を10%下げたら、20代への訴求は可能かな。
担当:はい。可能です。新しい試作品完成後に、再度ランダム選出した方にアンケートを取り直してみます。
部長:今回製造部はコンセプトありきで開発を始めてしまったみたいだ。試作品作成までに何をカットして何を残すべきかは十分に担当と話してくれ。

という感じでしょうか。

まとめ

要は、自分が否定したい部分と、相手が正しいと思っている部分にどういう差があるかをはっきりさせることが大切だと思います。

まずは、否定したい理由と、できるだけ改善案を出すと話がまとまりやすくなるかと思います。

たまに、全く理論の通じない方もいらっしゃいます。そいうときは相手にしない方が賢明です。
それが単純に嫌いだからとか、意見が違いすぎるからとか、立場が違いすぎるとか。どういう基準で見極めればよいのかは私もよく悩みますが。

とはいえ、話を前に持っていこうとする人だけで話をすると、意外と面白みにかけちゃったりします。
足を引っ張るくらいの人を、最終的に巻き込むほど求心力のある人が本当に面白いサービスを作るんでしょうね。

私もそうなりたいです。
矛盾したまとめで終わります(笑)

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