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すごいよ!みんな!(ありがとうございました!)

昨日8月19日、伊丹市立伊丹高等学校のビックバンド「ICHI☆ITA JAZZ Ensemble(通称イチイタ)」のコンサートにゲストで参加させてもらいました。

(以下、個人名は省略させていただきます。)

この高校は、もう10数年前からのお付き合いです。
みんな元気で練習熱心です。
初めてあったのは、日本学校ジャズ教育協会(JAJE)が主催する「神戸ジャズ道場」に参加した時でした。
この道場、実は三田にあるセミナーハウスでやるのですがそこの地名が「道場町」なのでその名がつきました。
僕は、第3回(2006年)から参加しています。
なので、もう15年になります。

当時のイチイタはまだまだ賞が取れるレベルではなかった。
でも、顧問の先生の熱心さ、生徒さんの頑張りはすごかったです。
今では、上位入賞するほどのパワーがあります。

今回もすごい曲数をそれぞれの学年での演奏、混ざった演奏と色々メンバーチェンジをしての演奏でした。
リハーサルも時間がないので、ある程度やったら次の曲とやっていましたが、本番は「バッチリ!」
すごい集中力です。
そして、OBも参加しての演奏会でした。
2人が参加してくれました。
学生の頃を知っている2人との控えでの会話はとても楽しかったです。
ちゃんと後輩をリードして行っている姿に大きくなったなぁ!と思いました。

本番では3曲ほど参加させていただきました。
彼らにとって全ての曲は、それぞれ1冊の本ができるくらいいっぱい思い入れのある曲ばかりです。
そこに、お邪魔させてもらいました。

別日で、リハーサルに行った時、出来ていなかった所や、判断に迷っていたところが全て解消されていました。

終始、みんなと笑顔で盛り上がりました。
そして、あっという間の2時間30分!
というか・・・・よくこの時間で収めはったと思います。

そして、今回は生徒さんとのソロバトルありました。
イチイタのすごいのは、年に数人の確率で「バカうま!」ができることです。
それは、天性の才能ではなく、人一倍頑張ったからできたのだと思います。
今回はドラムとタナーサックスのソロバトル。
ドラムの彼は、来年甲陽音楽院にきます。
反応が早く、こちらの演奏に瞬時に食らいついてきました。
そして、テナーサックス。
毎回、僕はソロを依頼されて制作していますが、彼は、それを組み直し繋がりにくい所は自分で作って立派なソロを完成させていました。
今回は、僕とたった二人でやりました。
僕ばベースラインを作り、彼がソロを吹く。
もちろんトレードもありました。
急に決めたとはいえ、二人は素晴らしいプレイヤーになるともいます。

この数年コロナで中止や延期になったり、そしてこの数週間の豪雨で練習もままならない生徒さんに心から「お疲れ様!」と言いたいです。

いろんな賛否がありますが、僕は子供の夢を中止や延期で止めるのは本当に心をえぐられる思いです。
確かに、感染を引き起こしてしまう状況です。
ステージ上には、20人以上の人間が、マスクなしで・・・・
でも、みんなこの日の為に感染対策などを徹底して頑張ってきました。
そして、先生、スタッフ、会館の皆さんが一丸となって出来た会なんだなと思いました。
本当にできて良かったと思います。

春と夏の甲子園があるように、冬と夏に中高生ビックバンドの甲子園があります。
本来なら、みんなこの為に頑張って練習してます。
ジャズ道場も、このコンクールの強化合宿ですし。
そこで、24時間生徒と向き合って、いろんな話をします。
楽器・音楽のことはもちろんですが、恋愛話や僕の嫁さんの話などしたりして、夜中じゅう練習したりもしました。

そして、戦った後その曲をコンサートで演奏して引退する。
そして、後輩へバトンタッチする。
美しい光景でした。

でも、今回は色々違います。
コロナでイベントが中止になったり、ホールが緊急事態宣言で使えなくなったり、練習時間が短縮されたり、豪雨で練習自体が中止になったり・・・
そんな中、演奏できる場を作ろうと必死になっている顧問の先生には脱帽です。
ホールと掛け合ったり、校長先生と掛け合ったり、教育委員会を掛け合ったり・・・・
すごいパワーだと思います。
そして、それが生徒に伝わりみんなが一丸となって演奏できたのだと思います。

イチイタの強みはそこにあるのだと思います。
生徒の個性をしっかり把握して向かい合い、生徒も先生を信頼し頼っている。
強豪校だからではなく、15年前から全然変わらないスタンスが受け継がれてきた証拠だと思います。

そこに参加できたことに本当に幸せに思います。

みんなお疲れ様でした。
そして、先生、スタッフ、ホール関係者の皆様に感謝します。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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