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形而上学 実践哲学の学び Vol.11

第ニ章 人間

11.人間の役目、使命

 人間は、同じような役目、
使命を持った人間もいるが、
それぞれが個性に応じた
違う役目を持っている。
 役目を果たすために、
個性に基づく「住位(存在の位置)」と
「分(自の分)」という位置づけが有る。

 住位とは、時、所、場面に応じて変化する
「自分」の立場、位置づけである。
 「自分」のおかれた位置に応じて、
役目、使命、責任が変わって行く。

 分とは、個人の力量、才能、地位、
法的な位置などである。
 分に応じた住位を全うしなくてはならないが、
各自こ分には枠、限度が有る。
 それを「分限」と言う。
 分限内での言動、考え、心がけが
重要で安定の元である。
 自己に与えられている存在の意義を知り、
さらにより高い意義、価値を求め続けるのが
生ある者の役目でもある。
 より高い生存意義を見出すのは、
各個人の心掛けである。
 その心掛けの一つが、報恩と感謝だ。
 反感や恨みを持つ生き方と、
恩を知り、感謝を感じて生きる生き方とでは、
雲泥の差が有る。
 心掛けにより、
善いようにも悪いようにもさせられる。
 心の状態によって、
人生の舞台での役回り、
役割が変わって行くのである。

※住位
縦の時間の線と空間の横の線の
交差点に位置する


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