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劇場アニメ『ルックバック』を観て

劇場アニメ『ルックバック』を観て

劇場アニメ『ルックバック』
https://lookback-anime.com/

ルックバックは、コミックの展開もこれまでにない方式でしたね。
藤本タツキ氏がチェインソーマンの大ヒットの後に、『少年ジャンプ+』(集英社)にて2021年7月19日無料公開した全143ページの長編読み切り作品。ネットで即話題となり、7月30日には閲覧数500万を超える注目作品となっていた。9月3日に単行本化され、一部無料公開に変わる流れでした。映画の方も、ODS作品特別料金として鑑賞料金1700円均一での公開と、普通とは異なる形をとってますね。
仏アヌシー国際アニメーション映画祭2019の日本アニメーション特集「NEW MOTION -the Next of Japanese Animation-」若手クリエイター26人の一人として選出されたスタジオドリアンの押山清高氏が、監督・脚本・キャラクターデザイン、配給はエイベックス・ピクチャーズ。主要キャストは、
藤野 - 河合優実、京本 - 吉田美月喜の二人。製作委員会の座組が気になりますね。
監督の人脈でしょうけど、作画スタッフに井上俊之氏、背景に男鹿和雄氏、など、レジェンドも参加されてましたね。
私は、原作未読でしたが、原作をきれいにアニメーション劇場版作品に仕上げられていた作品との評価が多く、逆にそれが不満という方もいらっしゃる様ですね、オマージュではないかと指摘される作品も複数挙げられている様です。
京都アニメーション事件の事を語られている方も多かったりしますね。
才能と努力と縁と出会いと運、クリエイティブな世界での成功の鍵とは何なのか、そんな一面を描いた作品だなっと感じつつ、漫画の原点とも言える四コマ漫画から、緻密な背景描写、手書き漫画から、タブレット・デジタル作画へと変化する流れが、時代の変化を感じさせられると共に、漫画の表現のあり方についても語られている気がして、面白かったですね。
藤本氏の内面が、藤野、京本の二人に投影されているのでは無いかとか、京本の京は京アニのメタファではないか、藤野の野は漫画とういうフィールドのメタファではないか、IFの世界を描いたのは、あの時はすれ違ったとしても、結局二人は出会い藤野は漫画を書いていたのだろうという漫画が好き漫画を書くのが好きだから、やめられないのだという想いの表現でもあったのだろうなっと感じたりしました。

押山監督の次回作品も楽しみですね。

予告PV
https://youtu.be/gH6zVJVHEaM?si=zYVVmx37HAmEkOYH
〈スタッフ〉
原作︰藤本タツキ「ルックバック」(集英社ジャンプコミックス刊)
監督・脚本・キャラクターデザイン︰押山清高
美術監督︰さめしまきよし
美術監督補佐︰針﨑義士・大森崇
色彩設計︰楠本麻耶
撮影監督︰出水田和人
編集︰廣瀬清志
音響監督︰木村絵理子
音楽︰haruka nakamura
主題歌︰「Light song」
by haruka nakamura うた : urara
アニメーション制作︰
スタジオドリアン
https://studio-durian.jp/index.html

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