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家計を見て思うこと

東京都が「都民のくらしむき」というページで都民の消費支出のデータを公開しています。

https://www.toukei.metro.tokyo.lg.jp/seikei/2021/sb21c30000.htm


勤労者世帯あたりの消費支出は41万円程度となっています。総額を見ると意外と高いと思いました。勤労者世帯の平均値であるので中央値ではないです。おそらく中央値はもっと少額になると思います。東京都はお金持ちの方も多いのでお金持ちの方達が平均値をぐいぃーと引き上げているのかな?各項目の額を見ると納得感があるものもあれば低めに出ているものもあります。

割合について見てみると発見もあるかと思います。これからエネルギーのコストが上がるので光熱費が値上がりするでしょうが、直接支出で考えると価格が20%上がったとしても家計総額の上でのインパクトは限定的そうです。車を持っている方は10%ある交通・通信費にはインパクトありそうですが東京に住んでいる人は車を持っていないので全国平均よりも交通費は低いです。こちらも直接インパクトは思ったより少ないかもしれません。住居費が6万円なのは持ち家率が高さを表しているのかな?って思います。賃貸ならば世帯あたりで6万円に抑えるのは難しそうですよね。

衣食住は生活の基本と言われています。支出も大きいかと思っていたら支出の割合で見ると、食・住・娯楽・交通(スマホ含む)となってます。これはおそらく衣の重要性が減ったと言うよりも、衣が圧倒的に安くなってしまったからなのでしょうか? 経済的に恵まれない国に行っても服は大量に販売されていたので、衣料は大量生産の時代に入って最も価値が下がってしまったものなのかもしれません。医療費は思ったより低いですが、これはおそらく勤労者世帯であるので対象者が若いからでしょう。勤労者の時はこの額でも納得です。ちなみに。20%位の方は大変高額な終末期医療費を払うのでリタイア世代は医療費の割合は急騰しているはずです。

ところで日本の医療制度は明らかに効果が高いものほど保険が適用されるので医療費は安く済みます。藁にすがる気持ちで高額な高度医療を希望する気持ちはわかりますが、そもそも効果が薄いものほど保険適用になっていないと言う事実は知っていた方がいいと思います。高ければ効くというものではありません。終末期医療に関しては私自身は受けたいとは思いません。あ、話がそれた笑

留学していた時にお金の大事さを痛感したこともあり、私の金銭感覚は学生時代からあまり変わっていないと思います。その感覚で考えると家族で生きるために東京の勤労者世帯は「平均」でこの位消費していると知って正直驚きました。 そしてその支出を賄うためにこの額以上を毎月稼がなければならないのです。適度なインフレーションと経済成長は必要だなぁと肌感覚で思います。

生きるにはホントお金がかかります。生きるために稼ぐのか? 稼ぐために生きるのか? となんか哲学的に考えてしまいます。生きることに意味をみつけようとするのは知性がある限り仕方のないことですが、人生は稼ぎ、それを消費するというラットレースと言う側面は否定し難いなぁと感じてしまいました。




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