ニンジャの話　その36 ハリウッドデビュー

Airbnbマガジンが販売されて1年後の2018年。再びアメリカからNinjaに1通のメールが届きます。Bashira Productionという宛名からきたメール。何かと確認するとハリウッドの映画スタジオからのロケの依頼でした。

アメリカのスタジオがBashiraという題名の日本の民話をベースにしたホラー映画を作成しており愛知県でロケハンを行なっていました。近隣の町のお祭りを題材にしており、彼らは映画の主人公の叔母の家のロケーションとなる日本家屋を探していました。近隣の撮影に使えそうな歴史ある家を探していたところNinjaのことを知って連絡してきてくれたそうでした。Bashiraの製作者はアカデミー賞を受賞した VFX artistの Nickson Fongさん！　アバター、スパイダーマン、マトリックスリローディッドやシュレックの特殊撮影を担当された方です。その方の最初の監督作品！！すげー！！

ホラー映画ということで例え映画だとしても我が家が血まみれの舞台になるのはいかがなものか？と思ったのですが、どうやらNinjaは血まみれになることはないそうです笑。ハリウッド映画のロケ地に選ばれること滅多にないでしょうからお受けさせていただくことになりました。だってアバターだし笑

Bashiraは2021年の10月にアメリカで上映され、ホラー映画のフィルムェスティバル　TerrormolinでVideodrome 賞とBest Original Soundtrack 賞を 2021 Bleedingham Horror Film Festival でBest Picture賞を取ったそうです。すげー！　映画の撮影が2018だったのに上映が2021になったというのはコロナの関係もあったのかもしれませんが、映画っていうのは本当に作って世に出すのに時間がかかるものなのだと知りました。

なぜかNinjaにバイトで来てくれていた女性が製作者の目に留まり、エキストラで出演。ばっちり役名付きでデビューしていたのも何だか面白かったです。また上映前に関係者試写会というのがあり、世に出る前に完成した映画を見る機会も与えていただけました。正直ホラーは怖いのでNinjaが出る場面だけ見て後は耳を塞いでいました笑。

映画のクルーが来て撮影をしているのを見ているのは楽しいです。母も家族もどんな映画ができるのか期待半分、ホラーなので怖さ半分な良い思い出です。古民家もまさかハリウッドデビューするとは思わなかったことでしょう。しかもホラー笑。

2017年に続き2018年も思わぬ縁がありました。そして迎えた2019年。またまた意外な展開になります。

続く