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【27】ポーカーの世界大会WSOPに参加してきた vol.2

到着したその日は既に15時を回っていたため、
トーナメントに参加するための手続きを済ませた。

WSOPの会場入口

パリスホテルのWSOP会場のすぐ横にWSOP参加に
必要なリワーズカードというものを取得(無料)する
ブースがあり、そちらで登録を済ませる必要がある。

4年前に参加したことがあったため、既に個人情報が
記録されており、スムーズにカードが取得できた。

このリワーズカードとパスポートがあれば
あとは参加費を払うだけで
トーナメントに参加することが出来る。

登録を終わらせたあとは会場の下見と
翌日から参加するトーナメントの登録をする事にした。

Registration Room

↑こちらの部屋でトーナメント出場に必要な参加費を
支払い、参加証明書(レシート)をもらう。

WSOPは長年リオ(Rio)オールスイートカジノという
会場で行われていたが、今年から会場が変更になり、
パリスとバリーズという2つのカジノホテルにて
行われることになった。

パリスとバリーズは同じ系列ということもあり併設
されている。
また両ホテルはラスベガス中心部に位置するため、
以前の会場と比べて立地が格段に良くなり、
会場設備や周辺環境も見違えるほど改善された。

下記の写真のように大人数が収容できる
とてつもなく大きな会場だ。
写真以外にも同じような規模の部屋が幾つかある。

ここに「大の大人」がたくさん集まって
1ヶ月半にわたりひたすらポーカーをする。


長期で休暇を取り、ひたすらポーカーに打ち込む
というのは日本の感覚では理解が追いつかないだろう。
でも僕はこの文化が大好きだ。

好きな事に好きなだけ打ち込めるという環境は
「幸せ」そのものだろう。
テーブルを囲む人達は敵でありながらも同志である。

パリスホテル会場
バリーズホテル会場
歴代のメインイベント優勝者たち

そしてこちらがファイナルテーブル。

最後の9人まで生き残った人だけが
座ることが許される特別なステージだ。

最後の9人で優勝者を決めるファイナルテーブル

まず最初にレジスト(登録)したのは
$3,000NL Freezoutというトーナメントだ。

多くのトーナメントの場合
「リエントリー」と言って途中で敗退しても
もう一度参加費を支払えば再び参加出来る仕組みだ。

しかしこの「Freezout」というトーナメントは、
参加権利が1度しかない一発勝負のトーナメントなので
お金にモノを言わせて何回も参加する事が出来ない。

そうなるとリエントリーが可能なトーナメントと
比べて、全体的に雑なプレイが少なくなる傾向にある。

「負けてもまたお金払って参加すればいいや」
と考えてプレイする人がいないためだ。

このトーナメントの参加人数は1,359人で
賞金総額は$3,628,530だった。
日本円で約5億円を参加した1,359人で奪い合う。
入賞ラインは204位からだ。

このトーナメントを2日間にわたって戦った結果
僕は164位だったため無事に入賞する事が出来た。

1日で優勝者が決まるイベントもあるが
僕が参加したトーナメントは、
入賞するまでに2日間を要した。
優勝者がきまるのはDay4だったと思う。

1日のプレイ時間は約12時間だ。
2時間おきに*15-20分程度の休憩(トイレタイム)が
あり、8時間くらいプレイした後にディナーブレイク
と呼ばれるご飯休憩が*75分-90分入る。
(*参加人数によって休憩時間が多少異なる)

それ以外はひたすら椅子に座って
ポーカーをプレイするというストイックな競技だ。
1日12時間ほどプレイし続ける体力と集中力は
ポーカープレイヤーにとって必須だ。

入賞すると貰える換金チケット

このチケットとパスポートを「Payout Room」
と呼ばれる部屋に持っていくと、
現金かカジノチップにて賞金が受け取れる仕組みだ。

まずは1つ目のトーナメントでいきなり入賞出来た
ことで一安心だ。

負けるとただ時間とお金が減るだけなので
精神的にも良いものではないw

繰り返すがポーカーは集中力が極めて大事だ。
分かりやすい例を挙げるとメインイベントの上位9人

ポーカーは上位で入賞すればするほど賞金が高く
総賞金額における上位9人の比重は極めて高い。

メインイベントの順位別 賞金額

再掲となるが上記がメインイベントにおける
上位入賞者の賞金額だ。

例えファイナルテーブルに残っても1位と9位では
約10倍も賞金額に差があるのだ。

8位と9位を見比べてみても、たったひとつ順位が
違うだけで賞金額が$225,000も異なる。

日本円にすると3千万円だ!!

そのためとにかく集中力を切らしてはならない。
ひとつのミスが命取りで、深い後悔に繋がる。

2つ目に参加したトーナメントは
$1,000 Mini Main Freezout

と呼ばれるイベントで、メインイベントを模した
予行練習のような内容となっている。

こちらもリエントリー(再参加)の出来ない
一発勝負のトーナメントだ

このトーナメントは非常に人気があったため、
参加人数は5,832人となった。

僕はこのトーナメントで128位となり
またしても入賞する事が出来た。

こうして参加した2つのトーナメントで
メインイベントに必要な参加費$10,000を稼いだため
今年のメインイベントへの出場を決めた。

4年前にWSOPに参加した時は1回たりとも
入賞する事が出来なかったため、
メインイベントへの参加を諦めた経緯があったが
今回無事に幾つかのイベントで入賞することができて
ようやく夢舞台に立つ事が出来る。



つづく…

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