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「小暮写眞館 Ⅲ カモメの名前」宮部みゆきさん(読書感想文)(*ネタばれ注意)

今回は子供たちの中に入り込んだ
「カモメ」の写真。

それは、優秀な息子が両親へ送る
デモンストレーションだった(不登校)。

作者が作ったという
自主制作映画「カモメの名前」は、
インパクトがあった。

架空のアジアの小国の
大天聖(だいてんせい)は、神。
すべての物に固有の名前を付ける。
生き物は輪廻転生するから、次の世も
その名前になる。
なので、その名前を把握しておかないと
そのものの転生が追えない。

が、大天聖は、ある一羽のカモメの
名前を忘れて、大慌てする。

そこで、第一部下の、リ・ウォンという
オジサンに、カモメを探させるが
見つからず、リ・ウォンは
強制収容所のようなところに入れられる。

これは、他国の独裁主義への抗議。
よくできているな、と思った。

そういう展開の中で、主人公たち
(英一、ピカ、テンコ、コゲパンなど)
の関係がだんだん変わっていく。
特に、垣本順子が、すごい。

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