「絶対正義」秋吉理香子さん（読書感想文）（＊ネタばれ注意）

高規範子・・「規範」、
いるよなー、こういう正義を
貫き通すやつ。
学生のとき、同じ名前の子がいて
「模範」のハンコちゃんって
呼んでいた。
範子って、この字は、そういう
タイプになるのかな。

高校の同級生4人を
「絶対主義」で追い詰めていく
範子。
おもしろいのが、どんないい事でも
「全裸で」という言葉を付けたら
台無しになるという説。
困っている人を交番に連れてったー全裸で。
一生懸命ボランティアに励んだー全裸で。
なるほど～。

この小説の場合、どんな善行にも
「範子が」とつくと、ひっくり返る。

結局、4人の友達全員に殺される
範子。当たり前だと思えてくる。

で、その娘、律子（また、規律、だ）が
母親を殺すために、4人の大人を
利用して、母親顔負けの正義を
貫く。
自分が息苦しくなったくせに
どうして、母親と同じことするかな～。