「最後の手紙」矢口敦子さん(読書感想文)(*ネタばれ注意)
女の一生、曲がりくねって長い!!
主人公、平野史子。
初恋の相手、半田忍(しーちゃん)
女の子。それもスゴイ執着。
学生のとき、事故に合い、
指が動きにくくなり、
マンガ家になる夢をあきらめ
引きこもりに。
でも事故の加害者、桜木が気になり、
家庭教師になってもらい、
大学へ進学。
結婚。娘の優紀を出産。
幸せの中で、しーちゃん蘇る。
彼女は、前世を覚えていて
従兄の田中春一郎と今生で
結婚するはずだ、と昔から妄想している。
桜木と娘を捨てて、
記憶喪失のしーちゃんと暮らすこと
2年。突然しーちゃんの記憶が戻り、
うそつき呼ばわりされ、
しーちゃんはすでに結婚している
田中にシカトされ、自殺。
この、しーちゃんの一連の過去を
捜査していた女探偵、藤田と
暮らし始める史子。
しーちゃんと暮らしている間に
作家デビューしてる。
娘の優紀のことばかり気になりだす
史子。
結婚式に呼ばれて、喜んでいくけど、
現桜木夫人と優紀の親子愛を
見せつけられて、しんどくなる。
自分がやったこと考えれば
当たり前だけどね。
そして、ストーリーの各所に
ちりばめられた原発問題。
チェルノブイリ。
田中は原発賛成派の大学教授。
優紀が結婚して、
暮らしているのが福島って辺りで
どんな不幸が待ち受けてるのか
と思いきや、
優紀と息子は、史子が救い出す。
そして、作家として
田中にインタビューを申し込み、
高級レストランで、
しーちゃんの恨みを原発の恨みを
果たすべく、田中に殺された
シチュエーションで死ぬ。
58才、女性。母であり妻であり
男性と結婚しても、女性関係のある作家。
短いようで長すぎる人生。
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