「輝く夜」百田尚樹氏（読書感想文）（＊ネタばれ注意）

原題は、「聖夜の贈り物」だった
らしいが、何でそのままに
せーへんのかったんやろう、
と思う短編集。

百田さんって、大阪の人で、
「探偵ナイトスクープ」の
放送作家やってんなー。
どこか接点はあるのだろうか？

5編、どれも泣かせる短編。

1． 魔法の万年筆・・・他人のことばかり心配する主人公が
　　　　　　万年筆で他人の幸せを祈ったら、男友達が
　　　　　　スターになったり、その人からプロポーズされりする。
2． 猫・・・みーちゃんが、ミーシャだった。トラ猫。
3． ケーキ・・・20歳でガンで死ぬ女の子の50年分の
　　　　　　未来？　夢？　美容師→ケーキ屋へ
4・タクシー・・・沖縄で知り合った男女、スッチー（うそ）
　　　　　　　と、タクシードライバーの話。
5．サンタクロース・・・教会での不思議。
　　　　　　　妊娠した女の人がサンタ（牧師）に出会って
　　　　　　　今の幸せ（子供４人）。

こういうピュアな話を書く人なんだなー。

私は万年筆が一番好きかな。
願いごと3つ。
ケーキが食べたい以外は、
「弟の事業がうまくいく」
「男友達がスターになる」ことを
書いた主人公。
本人もその日、リストラされたのに。
その心根の優しさがいい。