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インドの生活~新喜劇みたいやなぁ(エッセイ)

コロナ前、インドへ旅行に行った
ありがたい人の話を聞いた。

よく聞く話だけど、
生と死が混沌と入り乱れ、
ガンジス川では
死体の流れる水で
沐浴したりするらしい。
 
しかも、いまだに
生まれた時の身分、
カースト制から
一生逃れられないとな。

子供の頃から、
手塚治虫氏の「ブッダ」に
慣れ親しんできた
私には、その死生観や身分制が、
なんとなく理解できたけど
いまだに続いていることには
驚き。

まったくインドの歴史背景を
知らない人は、激怒するほどだった。
 
そんな中、小話がひとつ。

たとえば、車と車が
町中で衝突する。
で、ドライバー同士が
けんかになる。

そこまではわかるが、
インドではいつの間にか、
その周りに50人、100人と
見物客が集まり、
見物客同士のけんかも
始まるという。
 
話を聞いていた人々は
「わけわからんなぁ」と
言っていたけど、

私がボソッと
「まるで新喜劇みたいやなぁ」
とつぶやいたのを
ちゃんと聞き取ってくれた人は、
めちゃウケ。
 
ここで聞き取る耳が
ある人がいたことが、ありがたい。

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