いくら貰ったらあんな物言いできるんだろう（エッセイ）

私は、大手会社で契約社員という名の
バイトをしている。

この新鋭大手会社は
マネージャークラスが30代半ば。
そもそもが若い。

先日、支店のトップが変わった。
なんと、30代後半くらいの
小柄な女性。
10年以上いることで
この会社では、トップを取れるのだ。

柔和な感じの女性だったのだが、
この間、びっくり。

マネージャー2人（ともに30代前半）と
三人で話しているのを聞いた。

男女のマネージャーで
男子はわからなかったが女子は
非常に仕事ができて、人当たりも
いいと言われるデキる人。
が、頭ごなしに怒られていた。

恐るべきは、トップ女の
腹の底から出るハスキーボイス。
すごい強さをアピールしてる。
そして、
なんだかんだと資料作りをしている
マネージャー（いずれもこの支店に
着任1年以内）に

「なんでそんな無駄なことをする？」
「時間に限りがあるってわかってる？」
と、猛攻撃。

女子マネージャーは黙り込んでしまった。

ここで、私が思ったこと。
偉そうにしていても、ここの会社を
一歩でれば、ただの女（ま、若干ファイトは
あるかもしれないが）
それに、父のように脳梗塞になれば
思考能力さえ奪われる。
その上、時間に限りがあると
知っているなら、なんで会社に
その貴重な時間をこれほどに費やすのか。
いくら給料を貰っていたら、
そんな偉そうな物言いができるのか。

時間に限りがある、
そうわかっているなら、
こんな会社で偉そうにしているより
大切なことはあるんじゃないだろうか。

最後に少し、女らしく
女子マネージャーに
「ご飯食べてる？」とか
健康面を気にしていたのが余計うざい。

お前のその声で責められて
食欲がわくわけない。

私はバイトでよかった、と思った。
生活に必要なお金はいるけれど、
あんな口調で人の努力を責める立場には
なりたくない。

もう、社会で成功してる人
（特に余裕なく成功している人）を
見ても、まったくうらやましいと思わない。
逆に可哀そうだな、と思う。
本人も、周りも。
神さまは、ちゃんと見てるよ。