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「アルジャーノンに花束を」ダニエル・キイス氏(読書感想文)(*ネタばれ注意)

*かーなり前に書いたものです。

キイスの代表作を
やっと読んだねー。
一気にドーッという感じ。

知恵遅れの主人公が手術して、
天才になって、また
知能低下していくって話。

P95とP285に、
三匹のめくらのねずみの
マザー・グースが使われていた。
現代作家は、MGの使い方がうまいと思う。

で、キイス、うまいんやけど、どっか甘い。
何か、そんなもんじゃないよね、って
思うのは、なぜ?
知能の向上も低下も、
もっといろいろあるはず。
安直な感じはした。

なぜ、向上して、そして
何故、低下しなければいけないのか。

でも、知恵遅れの主人公、
チャーリーと、家族との関係、
いいと思った。
その関係を客観的に
ときほぐしていくあたり。

で、ちょっとモヤモヤして
エンディングに
イライラしてきたところで、
「ついしん」にがーん。

アルジャーノンに花束を、で、
最後にやられる。

そう、ここで、一言、文句。
アルジャーノンに、
何かが足りんかった。

(PS)オリジナルの中編って読んでみたい。
そっちの方が生きてる気がする。

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