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「夜の国のクーパー」伊坂幸太郎さん(読書感想文)(*ネタばれ注意)

これは、またおもしろい。
ガリバー旅行記の変化球版。

猫が主人公で、小さな王国の話。

しかも、人間の大きさが
猫の話を聞いている主人公の
人間の、5分の1なんて
最後の方でわかる。

猫から見た人間たちの取引。
猫とネズミの関係と同じ。
そして、ネズミの知恵、
しゃべれない、という思い込み。

追われる側(ネズミ)に、
なんで、そんな深刻に考えるの?
と思う猫のトム。

猫:トム・クロロ・ギャロ、など
人間:冠人・酸人・号豪・弦・
  医医雄・頑爺(がんじい)
  複眼隊長・鉄国の兵士、など

そして、なぞのクーパー。
クーパーは存在せず、複眼隊長が、
若者たちをかくまっていた。

まぁ、いろいろ話は込み入るんだけど、
結局、小人の国の人々の話。

一番好きなのは、猫たちが、
「おい、舌出てるぞ」とシリアスに
忠告しあうとこ。
そして、人間の主人公の、
巨乳好きに、猫が呆れて抗議するとこ。

「なんで、乳房の大きさにこだわるの?
子猫ならわかるけど、大人なのに」って。

それを聞いて、人間が赤面する。

なんだかほのぼの、笑える面白いお話だった。




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