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「手のひらの音符」藤岡陽子さん(読書感想文)(*ネタばれ注意)
いい話だった。
特殊なことはないのに
心に響いた。
金継ぎ素材倒れみたいな、
あるいはバトンのドラマ狙い
のような設定はなし。(失敬!w)
でも、人物が描き込まれている。
主人公、水樹(45才・独身・
デザイナー)の家族や、
その近所の人たちの話。
同じアパートに住む三兄弟
長男・正浩(優秀なしっかり者。
小6で、事故死)や、
次男・信也(水樹と同級生。45才
競輪選手になる。父親が競輪選手だった)
や、三男・悠人(発達障害、実は天才)
たち。
と、水樹の兄の徹たちとの
懐かしい子供時代。
すごくうまく描いている。
そして、高校教師の遠子先生
当時30才過ぎ)と、
堂林くん(高校三年生)の30年にも
及ぶ恋愛。
堂林くんと正浩は、ちょっと似ていた。
27年待って、出会い直せた
水樹と信也。
そんなことってあるんだなぁ。
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